[総長メッセージ] 濱口竜介監督作品『ドライブ・マイ・カー』の受賞

濱口竜介監督作品『ドライブ・マイ・カー』のアカデミー賞国際長編映画賞受賞にあたっての総長メッセージ

本学卒業生の濱口 竜介さんが監督を務めた、映画『ドライブ・マイ・カー』が第94回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞しました。アメリカ映画界、最高の栄誉とされる同賞の受賞を心からお慶び申し上げます。
 
濱口さんは本学教養学部文科三類に入学、2003年に文学部美学芸術学専修課程卒業後、助監督や経済番組のアシスタントディレクターを経て、東京藝術大学大学院映像研究科に入学されました。2008年、修了制作『PASSION』が国内外の映画祭に出品されるなど、これまで監督として手掛けた作品は、日本国内外の主要映画祭で高い評価を受けています。
 
『ドライブ・マイ・カー』にて描かれる、演劇や会話を通じたコミュニケーションによって生まれる絆は、東京大学の行動指針として昨秋に公表した「UTokyo Compass」でも重要であると示した「対話」の可能性や豊かさを観客に感じさせるものだと思います。
 
このたびの栄誉を心からお祝い申し上げます。
 

2022年3月28日
東京大学総長　藤井 輝夫