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日本のジェンダー・ギャップ指数(2023年)について(総長メッセージ)

掲載日:2023年6月23日

2023年6月20日の世界経済フォーラムの発表によると、男女平等の達成度合いのランキングで、日本は世界146カ国中125位と、前年から9つもランクを下げました(https://www3.weforum.org/docs/WEF_GGGR_2023.pdf別ウィンドウで開く, p11)。この順位は、2006年の調査開始以来、過去最低とのことです。

世界各地から若者が集まる高等教育機関の長として、この国のジェンダー不平等の常態化を深く憂慮し、この状況を一刻も早く打開する決意を新たにしております。 多様性と包摂性の推進は、私が東京大学総長に就任した2021年に発出した大学運営方針「UTokyo Compass」の柱の一つです。

これに基づき、東京大学は2022年6月に東京大学D&I宣言を制定し、同年11月には「東京大学男女⁺協働改革 #WeChange(https://wechange.adm.u-tokyo.ac.jp/ja/別ウィンドウで開く)」を開始しました。だれもが自らの才能を発揮できるキャンパスを実現するため、大学が一丸となって新たな歩みを始めたところです。

東京大学には、構成員のジェンダー多様性を確保し、日常の差別や不正義に一層敏感な批判的知性を備えたリーダーを育てる責務があります。この挑戦は、東京大学のみならず、日本の社会の変革に直結します。

東京大学総長として、現状に怯むことなく、今後もジェンダーをはじめ、あらゆる差別根絶のために引き続き問題提起し、公正で包摂性ある社会の実現に向けて学知を結集し、社会の皆様とともに歩んでまいります。

2023年6月23日
東京大学総長
藤井輝夫
 

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