EAAトークシリーズ「空気のデザイン—共に変容する」第3回 後援ダイキン東大ラボ
基本情報
区分 | 講演会等 |
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対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 大学生 / 教職員 |
開催日(開催期間) | 2024年7月2日 17時30分 — 19時15分 |
開催場所 | ハイブリッド,その他学内・学外 |
会場 | 対面:東京ミッドタウン八重洲4階 東京大学八重洲アカデミックコモンズ https://www.yaesu.tokyo-midtown.com/access https://www.yaesu.tokyo-midtown.com/floor オンライン:Zoom |
参加費 |
無料
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申込方法 | 要事前申込
参加をご希望の方は、下記フォームより事前登録をお願いします。
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申込受付期間 | 2024年5月24日 — 2024年7月2日 |
お問い合わせ先 | 東アジア藝文書院(EAA)担当:野澤俊太郎 E-mail:nozawa*g.ecc.u-tokyo.ac.jp ※メールを送信する際は、*を半角@マークに変更してください。 |
ダイキン東大ラボ後援 EAAトークシリーズ
「空気のデザイン—共に変容する」(Designing Air—Through Changing Together)
第3回「地域を共有する—空気・風土そしてエネルギー」
本トークシリーズでは、実務者および様々な分野の研究者とともに、サステナブルな未来を「デザインすること(designing)」によってもたらされる社会並びに人間の心身の変容について考えてみたいと思います。毎度企業および大学を含む研究機関等よりゲスト・スピーカーを1名ずつお招きして、万物に共有される空気のようなコモンズ、並びにサステナブルな未来社会の実現に資する商品やサービス等に係る最新のトピックや課題等についてお話を頂きます。人間が何かと共に変容していくことを促すものとしてのモノ、コト、サービス、ひいては環境や空気のデザインについて理解を深め、その方法論、思想、哲学を紡ぎ出していきたいと思います。
第3回「地域を共有する空気・風土そしてエネルギー」です。
エネルギーシステムに係る研究開発に取り組まれている株式会社日立製作所の吉本尚起さんと翻訳を巡る現象などについて研究をされている文学研究者の片岡真伊さんをお招きします。
本セッションでは、エネルギーシステムと文学という相異なる領域から「地域の空気」にアプローチしてみたいと思います。まず、吉本さんより、関連する日立製作所様の取り組みをご紹介頂くとともに、カーボンニュートラルの実現に資するエネルギーシステムのデザインを通じて見えてくる「地域を共有する」空気についてお話を頂きます。続いて、片岡さんより、文学における場所性や風土に係る言説等を交えながら、ご自身の研究のキーワードである「地霊(ゲニウス・ロキ)」や「あいだ」といった視点でエネルギーシステムと地域づくりの関係をご議論頂きます。最後に、吉本さんと片岡さんによるご対談を通じて、私たちはいかに「地域の空気」をデザインしていくのか、その過程において私たち自身がいかに変容していくのかについて考えてみたいと思います。
【ゲストスピーカー】
吉本直起
株式会社日立製作所研究開発グループ脱炭素エネルギーイノベーションセンタ主管研究員兼日立東大ラボ副ラボ長。博士(工学)、技術士(化学部門、総合技術監理部門)。1975年生まれ。2003年東京工業大学総合理工学研究科博士課程修了後、日立製作所基礎研究所に入社。有機系太陽電池の開発に従事後、太陽光発電の建築設備応用に取り組み、高性能窓システムの研究に従事。2017年より日立東大ラボにて、空調設備等を活用した脱炭素システムの研究、エネルギーシナリオの分析、都市計画とカーボンニュートラルの共存シナリオの提案などエネルギーをコアにした多角的な研究を展開。2024年より現職。
片岡真伊
国際日本文化研究センター准教授、総合研究大学院大学准教授(併任)。博士(学術)。1987年生まれ。ロンドン大学ロイヤルホロウェイ(英文学)卒業、ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン修士課程(比較文学)修了。総合研究大学院大学(国際日本研究)博士後期課程修了。ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)言語文化学部シニア・ティーチング・フェロー、東京大学東アジア藝文書院(EAA)特任研究員を経て、2023年より現職。専門分野は日本近現代文学、比較文学。近著に『日本の小説の翻訳にまつわる特異な問題—文化の架橋者たちがみた「あいだ」』(中央公論新社、2024年)。
【言語】日本語
【トークシリーズ全体の論点】
サステナブルな社会を実現するための様々な試みは、自ずと空気に係る地球的課題へのチャレンジを伴います。カーボンニュートラル達成という必須課題は無論のこと、人々を劣悪な空気環境から解放し、人々の健康やウェルビーイングを増進していくことが全人類にとって喫緊の課題になっています。
このような(実のところ)人間の生存にとってよき空気の追求は、究極的に人間に何をもたらし、あるいは何を要求するのでしょうか?私たち人間は、サステナブルな社会の空気を生み出し、維持していくためにデザインされる新たな社会システムの一部に「なっていく」ことが求められているのでしょう。それは、人間自身の心身の変容とともに、環境の改変を伴う行為、すなわち何かをデザインし、環境との応答を通じてそれらがかたちになっていくような行為を巡る新たな倫理観を要求します。
モノ、コト、サービスのデザインを通じて、いかにサステナブルな社会や新しい倫理(観)を拓くことができるのでしょうか?地球環境に圧倒的なインパクトを持つ企業活動は、いかにそれを実行することができるのでしょうか?そして、サステナブルな社会の空気をデザインすることは、私たち自身が、人間以外を含む誰かと共に、いかに変容していくことを要求するのでしょうか?
【主催】東アジア藝文書院(EAA)
【後援】ダイキン東大ラボ
【総合司会】野澤俊太郎(EAA)