2025年夏季特別展「ブルガーコフ『白衛軍』イラスト展」

基本情報
区分 | 展示 |
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対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 大学生 / 教職員 |
開催日(開催期間) | 2025年7月26日 10時 — 2025年9月15日 16時30分 |
開催場所 | 駒場地区 |
会場 | 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 |
参加費 |
無料
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申込方法 | 事前申込不要 |
お問い合わせ先 | 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館 E-Mail: komabamuseum〔★〕museum.c.u-tokyo.ac.jp 〔★〕を@マークに置き換えて下さい。 |
『巨匠とマルガリータ』で名高いロシアの文筆家ミハイル・ブルガーコフは、ソビエト社会体制に批判的な作風で知られています。ブルガーコフのもう一つの代表作『白衛軍』は、ロシア革命後のウクライナ・キーウを舞台に、歴史の大きな変動に飲み込まれながらも日常を保とうとする家族「トゥルビン家」とその周囲の人々を描いた物語です。帝政ロシアの崩壊や、赤軍、白衛軍、ウクライナ人民共和国勢力が交錯し、戦争の混乱とその中での日常の輝きが対照的に描かれている作品です。
この『白衛軍』をもとに、ウクライナ人の父親とロシア人の母親を持つ、キーウ生まれの画家セルゲイ・チェピックがアーティスト・ブックを作りました。本展覧会では、このチェピックが作品化した『白衛軍』観を複製リトグラフィーでたどり、またアーティスト・ブックとしての独自の試みを味わうことができます。
キーウ大学で学んだウクライナからの学生によるトークや、アーティスト・ブックの解説セミナーも開催されます。『白衛軍』はたんなる戦争小説ではありません。家族とは、友情とは、苦悩を乗り越える力とは、そして人の存在とは何かを問いかける作品です。不穏な世界情勢を生きるわたくしたちが、『白衛軍』の世界観とアーティスト・ブックとしての表現に触れることで、生きるということを今一度考えなおすきっかけに本展覧会がなれば、と考えます。
主催 | 文部科学省科学研究費20KK0002(国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)))「芸術作品の流通と美術コレクション形成」 |
共催 | 東京大学 大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館 |
協力 | Atelier Sergei Chepik、駒場リベラルアーツ基金 |