インターセクショナリティ―新たな地域文化研究の可能性
基本情報
区分 | 研究会等 |
---|---|
対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 大学生 / 教職員 |
開催日(開催期間) | 2023年6月24日 14時 — 17時30分 |
開催場所 | オンライン |
会場 | Zoom ウェビナーにて開催 |
定員 | 1000名 |
参加費 |
無料
|
申込方法 | 要事前申込
下記URLより6月22日(木)17時までにお申込みください。 シンポジウムのミーティングURLは、入力をいただいたメールアドレスに6月23日(金)にお送りします。 案内メールが届かない場合は、下記のお問い合わせ先のメールへご連絡ください。 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdQda5v-yMkc3iJrxBMAUp6MdbBefQq7XB_vNhSoqmIKCcQtg/viewform |
申込受付期間 | 2023年5月26日 — 2023年6月22日 |
お問い合わせ先 | 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻 area*ask.c.u-tokyo.ac.jp ※メールを送信する際は、*を半角@マークに変更してください。 |
第31回地域文化研究専攻主催 公開シンポジウム
インターセクショナリティ――新たな地域文化研究の可能性
多様な地域、時代、分野を専門とするスタッフから成る本専攻では、地域と分野を横断・越境するテーマを取り上げ、シンポジウムを開催してきました。2023年度は、多様性に満ちた現代社会を理解するうえで最重要概念のひとつと呼ばれる「インターセクショナリティ(交差性)」を切口とし、さまざま地域・時代の現象をかたちづくる力学をとらえることを目指します。
インターセクショナリティ(交差性)とは人種、階級、ジェンダー、セクシュアリティ、国籍、世代、アビリティなどのカテゴリーがそれぞれ別個にではなく、相互に関係し、人びとの経験を形づくっていることを示す概念=分析枠組みです。その言葉には、奴隷制下から現代にいたるまで、黒人、女性、移民、貧困層、性的マイノリティの権利を求めて、声を上げ続けたブラック・フェミニストたちの声が重ねられてきました。今日、インターセクショナリティは様々な学問分野、社会運動、政策に影響を与えるものとなり、アカデミズムを超えて、社会運動の担い手によって、さらには政策立案者によっても採用されています。日本を含む世界各地における「多様な知的・政治的プロジェクト」となったインターセクショナリティにはどのような可能性と限界が秘められているのでしょうか。
本シンポジウムではインターセクショナリティの視点から、現代世界を織りなす力学の交差性に迫ります。インターセクショナリティに注目することで、地域の歴史、社会、文化のどのような諸相が浮き彫りとなるのか。新たな地域文化研究の可能性が拓けるのか。また「構築の途上」にあるインターセクショナリティという概念のいかなる特徴と限界が浮かび上がるのか。各地域の具体的な事例をもとに検討します。
■報告
速水淑子(地域文化研究専攻)
「クライスト『聖ドミンゴ島の婚約』(1811)における『混血』少女の表象――権力性を帯びた複数の物語の交差」
岡田泰平(地域文化研究専攻)
「司法言説、社会運動、歴史叙述――フィリピン人『慰安婦』をめぐる重層的理解とその限界」
和田毅(地域文化研究専攻)
「社会運動論からみたインターセクショナリティの可能性――抗議行動のイベント・データを用いた交差構造の同定」
コメンテーター
保井啓志(地域文化研究専攻博士課程修了・筑波大学ヒューマンエンパワーメント推進局)
アルヴィ宮本なほ子(地域文化研究専攻)
司会:土屋和代 (地域文化研究専攻)
主催:東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻