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次なるAI安全保障の課題:フロンティアAIがもたらすリスクと日米の視座

掲載日:2025年12月8日

基本情報

区分 講演会等
対象者 社会人・一般
開催日(開催期間) 2025年12月12日 10時 — 11時30分
開催場所 駒場地区
会場
定員 172名
参加費 無料
申込方法 要事前申込

Googleフォームより申込み受付

https://forms.gle/fwSYyvZrP7Ao9KL2A
申込受付期間 2025年12月3日 — 2025年12月11日
お問い合わせ先

井形彬特任講師
akira-igata@g.ecc.u-tokyo.ac.jp

ポスター

 東京大学先端科学技術研究センター(RCAST)経済安全保障インテリジェンス分野(ESIL)は、以下4名を迎え、公開シンポジウムを開催いたします。

オープニングスピーチ
 James Schoff
(SPF USA シニア・ディレクター)
パネリスト
 Dimitri Kusnezov(核脅威イニシアティブ 科学技術担当バイス・プレジデント、元米国国土安全保障省 科学技術次官)
 Marissa Dotter (MITREコーポレーション AIの信頼性・安全性確保担当分野 リードAIエンジニア)
 Matt Chessen (汎用人工知能(AGI)に関する地政学研究センター レジデント・テクニカル・エキスパート)

タイトル:
The Next AI Security Challenge: U.S.-Japan Perspectives on Risks from Frontier AI
(次なるAI安全保障の課題:フロンティアAIがもたらすリスクと日米の視座)

 昨年共催したシンポジウム「日米AIセキュリティ協力:偽情報・サイバー脅威に関する敵対的AIリスクと緩和戦略」では、日本ではまだ本格的な議論が始まったばかりだった偽情報の問題について、敵対的AIがその拡散をいかに加速させ得るかを取り上げました。この一年の間に、テキスト・音声・映像といった生成AIを用いた偽情報の脅威は一層切迫したものとなり、日本を取り巻く地政学的緊張も高まるなかで、当時の議論の意義が明確化されています。

 「フロンティアAI」と呼ばれる最先端のAI技術が急速に発展する中で、近い将来、私たちはどのような新たな脅威に直面することになるのでしょうか。本シンポジウムは昨年の議論を土台とし、国家のレジリエンスと国際安全保障において中核的なテーマとなる論点を先取りして検討することを目的としています。生成AIやエージェント型システムの急速な進歩に加え、AIがバイオテクノロジー、量子コンピューティング、自律型システム、高度なサイバーインフラといった異なる分野の先端技術と融合しつつあることで、戦略環境は大きく変化し、従来の安全保障とガバナンスの枠組みは一段と複雑になっています。本イベントでは、こうした変化が経済分野と安全保障分野の双方にどのような新たなリスクを生み出しているのか、敵対的なAI利用が増える時代においてAIの信頼性をどのように確保すべきか、そして日米協力が国際標準化やレジリエンス強化、イノベーションとリスク緩和のバランス確保と言った点にいかに貢献しうるかを議論します。
 
 本公開シンポジウムは、まずSPF USA NEXT Alliance Initiative シニア・ディレクターのジム・ショフ氏によるオープニングスピーチにて、AI技術と政策を巡る最新の国際状況の紹介が行われます。続いて、政府・研究開発・官僚と異なるバックグラウンドを持つ米国の第一線の専門家3名が登壇します。米国国土安全保障省の科学技術次官を務め、現在は核脅威イニシアティブ(NTI)科学技術担当バイス・プレジデントであるディミトリ・クスネゾフ氏は、新興技術の安全確保に関する国家レベルの視点を提示します。MITREコーポレーションでAIの信頼性・安全性確保を担当するリードAIエンジニアのマリッサ・ドッター氏は、脅威インフォームド・ディフェンスおよびAI活用システムのセキュリティに関する高度な技術的知見を提供します。さらに、「汎用人工知能(AGI)に関する地政学研究センター」のレジデント・テクニカル・エキスパートであるマット・チェッセン氏は、インド太平洋地域のAI政策に長年携わってきた経験を踏まえ、外交・地政学の観点から論じます。そして、パネルディスカッションでは東京大学先端科学技術研究センター特任講師の井形彬がモデレーターを務め、急速に進化するAI能力がもたらすガバナンスおよび経済安全保障上の課題を包括的に検討します

 本セミナーは英語で実施し、事前登録制となります。

【備考】
● 当日は危険物の持ち込みや会場内での飲食等が制限されます。ご来場された参加者の皆様におかれましては運営委員の指示に従っていただきます。ご了承ください。
● 当日は受付でご本人確認をいたします。必ず写真付きの身分証(学生証、運転免許証など)をご持参のうえお越しください。セキュリティの関係上、ご本人様確認ができない場合にはご入場をお断りさせていただく可能性があります。

使用言語:英語(日英同時通訳あり)
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