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車椅子を必要とする学生の分子細胞生物学研究 UTokyo D&I アクションとメッセージ

掲載日:2022年6月29日

― UTokyo D&Iキャンペーン2022 ―

ダイバーシティ&インクルージョン(以下「D&I」)推進を通じて、誰もが生き生きと活躍できる魅力あるインクルーシブキャンパスの実現を目指すため、東京大学では3月から「UTokyo D&I キャンペーン2022」を実施しています。D&Iの取り組みについて、各部局長をはじめとする本学の構成員からの抱負とアクションを紹介していきます。

アクションとメッセージ

車椅子を必要とする学生の分子細胞生物学研究

薬学系研究科 三浦 正幸(研究科長)

教育面ではキャンパスのバリアフリー化が進んでいます。次の段階として、理系学部での研究をバリアフリーで進めるにあたって解決すべき課題が明らかになってきました。

この4月から車椅子を必要とする学部生が生理化学教室(北川教授)を希望して卒研生として配属されました。生理化学教室では分子細胞生物学研究を行なっていますが、その研究には、分子生物学や生化学の実験、細胞培養、蛍光顕微鏡観察が必須です。狭い研究室を車椅子で移動するための動線確保、研究試薬の扱いや酵素反応の実施、細胞培養の無菌操作、蛍光顕微鏡観察、これらの基本的な作業の全てに渡って一からの検討が必要になりました。

薬学系研究科と生理化学教室はバリアフリー支援室と連携して、妥協なく分子細胞生物学研究を行うための研究環境のバリアフリー化に取り組んでいます。写真は車椅子で無菌操作ができる専用のクリーンベンチで研究をする学生と北川教授です。

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