障がいを持つ方・日本語を使わない方など、誰もが安心して働ける環境の整備 UTokyo D&I アクションとメッセージ

― UTokyo D&Iキャンペーン2022 ―
ダイバーシティ&インクルージョン(以下「D&I」)推進を通じて、誰もが生き生きと活躍できる魅力あるインクルーシブキャンパスの実現を目指すため、東京大学では3月から「UTokyo D&I キャンペーン2022」を実施しています。D&Iの取り組みについて、各部局長をはじめとする本学の構成員からの抱負とアクションを紹介していきます。
アクションとメッセージ
障がいを持つ方・日本語を使わない方など、誰もが安心して働ける環境の整備
社会科学研究所 玄田 有史(所長)
社会科学研究所では、車いすを常時使用されている教職員の方を採用するにあたり、障がいを持つ方が安心して働ける環境整備に改めて取り組みました。車いす用のスロープやトイレなどはすでに整備されていたのですが、対話の上で検討した結果、災害時などの避難経路・手段について、少々不安な点が残されていることがわかりました。そこで階段を使って避難する際に必要なストレッチャーを本学のバリアフリー支援室からお借りし、その使い方を研究室のメンバー全員が確認することで、非常時にも安心して避難が可能な環境を整えました。
また日本語を使わない研究員には、就労管理システムのマニュアルが日本語版のみだったため、入力補助を行ったり、重要箇所について英語のメモを作成したほか、オンライン自動翻訳ソフトなども活用しながら、本人が納得できるように説明しています。
今後も、つねに当事者の視線に立ちながら、対話を通じて誰もが安心して働ける環境整備に努めていきます。