山崎 直子 様 ｜ UTokyo D&I 応援メッセージ

私は、工学部航空学科で学んだ日々に深く感謝すると共に、米国留学の際に、コンフォートゾーンから出ることの大切さを学びました。留学生かつ女性というマイナーの立場に置かれたことで、D&Iが自分ごととなったことは、自分を客観視し、価値観を相対視するきっかけとなりました。それは、海外での宇宙飛行士の訓練でも強く感じました。

多様性を包含していく過程は、これまでのコンフォートゾーンから外れることを伴います。従来の当たり前が通用しなくなり、言語化する必要も多くなり、社会システムも変化していくことになります。 その変化は、人間の多様性のみならず、ロボットやAIなど多様な技術を受け入れていく土台にも通じるのではないでしょうか。例えば、人間を前提とした今の社会システムに、自動運転を組み込むにはどうしたらいいのか。車側だけでなく、社会システムの方も変化していく必要があります。それも広い意味でのD&Iと言えるのではないでしょうか。D&Iの理念を持つことは、社会の発展に欠かせないことだと思います。是非、本D&I宣言が具現化され、社会に大きく貢献していかれることを応援しております。