馬越 美香 様 | UTokyo D&I 応援メッセージ
― UTokyo D&Iキャンペーン2022 ―
ダイバーシティ&インクルージョン(以下「D&I」)推進を通じて、誰もが生き生きと活躍できる魅力あるインクルーシブキャンパスの実現を目指すため、東京大学では3月から「UTokyo D&I キャンペーン2022」を実施しています。本学のD&Iの取り組みにご賛同いただいた方から応援メッセージを頂きましたのでご紹介します。
応援メッセージ
PwCコンサルティング合同会社 デマンド・クリエイター 馬越 美香 様
東大が、「知のイノベーション創出」のためには「多様性」が欠かせないという信念に基づいて「D&I宣言」を採択した。
私が東大文学部社会学科を卒業し社会人として働き始めたのはちょうど30年前。けれど、思うようにキャリアが築けない時期も長く、それは「子育てをしながら働く」上で必要な働き方の柔軟性や多様性を許容しない日本社会に起因するところも多かった。
多様性は本来女性だけの問題ではないのだけれど、企業社会が極めて男性寄りであった日本では、その歪みが働く女性の側に生じがちだった。しかしながら、それも今まさに転換期を迎えつつあるのを実感する。そして私も50代になった今、長かった「マミートラック」を抜け出し、もう一度キャリアアップにチャレンジしている。これも年代にとらわれない働き方という多様性の一つかもしれない。
これからは性別や年齢、国籍といった目に見える多様性に加えて、考え方や志向といった見えない部分の多様性を尊重することも重要になってくるはず。そんな時代の中で、母校東大がD&Iのロールモデルとなる宣言をしたことはこの上なく嬉しいこと。心から応援しています。