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東大開発のエボラワクチンの第I相臨床試験を開始研究成果

掲載日:2019年12月5日

 東京大学医科学研究所附属病院では、四柳宏教授らが、エボラ出血熱の予防が期待されるワクチン“iEvac-Z”について、2019年12月より、成人男性のボランティアの協力を得て、第I相臨床試験(注1)を実施します。
2014~2016年に発生した西アフリカにおけるエボラ出血熱のアウトブレイク(注2)では、28,639名の感染者が報告され、そのうち11,316名が犠牲となりました。現在はコンゴ民主共和国でアウトブレイクが起きており、これまでに3,228名に感染者が報告され、そのうち2,157名が犠牲となっています。そのため、エボラ出血熱の予防および治療の方法を確立することは最重要課題となっています。

 これまでに、東京大学医科学研究所の河岡義裕教授らは、ウイルス遺伝子の一部を欠損変異させたエボラウイルスを薬剤で不活化(注3)し、その不活化変異ウイルスをワクチンとして接種したサルが、野生型のエボラウイルスの感染を防御することを明らかにしました。本試験で使用する試験薬iEvac-Zは、この変異エボラウイルスをもとに、米国ウィスコンシン大学のWaisman Biomanufacturingにおいて、製造品質管理基準(GMP)に準拠して製造したものです。本ワクチンのヒトでの投与例は国内外ともになく、本試験がFirst in Humanの試験(注4)となります。

用語解説
(注1)第I相臨床試験:少数の健常人を対象として、試験薬の安全性および体内動態を確認するための試験。
(注2)アウトブレイク:一定期間内に特定の地域や集団で、感染症が予想より多く発生すること。
(注3)不活化:活性を失わせること。ここでは、ウイルスの感染性を失わせること。
(注4)First in Human試験:ヒトに初めて試験薬を投与する試験。

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