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「ひろがる留学」制度 2026年度スタート!
―変化する国際社会における、新たな学びのフロンティア


・東京大学グローバル教育センターは、学生の皆さんが多様な価値観に触れ、多角的な視座を養う機会を拡大するため、2026年度より「ひろがる留学」制度を開始します。
・本制度は、従来から人気の高い欧米圏に加え、アジア・中南米・中近東・アフリカといった地域(いわゆる「グローバルサウス」を含む)への留学の魅力を伝え、これらの地域への留学を志す学生を、大学として積極的に後押しするものです。これらの地域の大学では、英語で授業履修が可能な協定校がたくさんあります。
・学生の皆さんの視野がひろがる、将来の可能性がひろがる、留学先の選択肢がひろがる、日本と世界との交流がひろがる——そんな「ひろがる」留学を後押しする制度です。

本制度の背景と意義

現在の国際社会において、「グローバルサウス」と呼ばれる地域が占める重要性は急速に高まっています。世界的に見ると、貧困問題、環境問題、人権問題がこうした地域に集中している一方、2050年にはグローバルサウスの名目GDPは米中の合計を上回り、人口も全世界の3分の2を占めると予測されています。このような地域での学びの体験は、どのような専攻やキャリアを選んでも、とても貴重な体験になります。本学では従来の交換留学先に加え、グローバルサウスでの学びを奨励します。

<教員からのメッセージ>
「本学は学生の皆さんに、これまで日本ではあまり馴染みのなかった国々の社会について学び、体験することで、未来に向かった新しい視点を培ってもらいたいと考えています」
—— 林香里 東京大学理事・副学長

「自分では思ってもみなかった地域に留学して、新しい発見をしてください。かけがえのない経験になると信じています!」
—— 矢口祐人 東京大学副学長・グローバル教育センター長

「8 billion people! Most of them live in the Global South. Not emerging. Building our future. Go live, engage and learn with them.」
—— 柳 定賢 東京大学グローバル教育センター国際交流部門長
 

留学経験者の体験談

留学体験記全体の傾向をまとめると、過去の留学経験者がアジア・中南米・中近東・アフリカといった地域へ留学した主な理由として、以下の3点があります。
「現場感」の重視:欧米中心の視点ではなく、アジアや南米などのリアルな社会状況を自分の目で見たいという動機。
希少性と専門性:英語圏への留学者が多い中で、あえて特定の言語(中国語、韓国語、スペイン語等)や地域を極めることで、自分だけの強みを作りたいという目標。
社会課題への関心:急速な経済発展、多文化共生、あるいは格差問題など、その地域特有のテーマを研究対象としている。

実際の学生の体験談です。

アジア女性大学:「東南アジアから西アジアまで幅広い地域の学生と共に学ぶ環境に魅力を感じ、留学を志望した。普段の授業や日常生活から多くの新しい気付きを得られること、そしてアジア各地の政治や社会情勢を現地で肌で感じながら学べることは、自分にとって非常に刺激的で意義深い経験になると考えた」

ソウル大学校:「将来、アジアを舞台に活躍したいと考えていたため、日本と歴史的・文化的に深いつながりがあり、かつ教育水準の極めて高い韓国のトップ大学で学びたいと考えた。また、日韓関係の複雑さを現場で肌で感じ、学生同士の対話を通じて相互理解を深めたかった」

北京大学:「経済成長が著しい中国のエネルギーを直接感じたかった。メディアを通じた情報だけでなく、現地の学生がどのような熱量で学び、社会をどう捉えているかを直接知ることが、将来のキャリアにおいて不可欠だと考えた」

香港大学:「政治情勢が刻々と変化する香港という場所で、現地の人々と広東語を用いて政治や社会について直接話す経験を通じ、現地でしか見えない現実を知りたいと考え、留学を決意した。現地の人々の政治意識や社会問題への関心は、日本にいるだけでは理解できないものであり、現地で生活し、人々と日常的に交流することこそ、この留学の意義であると感じた」

フィリピン大学:「フィリピンという国自体に強い関心を持っており、学問的な観点からも発展途上国の政治経済や貧困問題、人々の実際の暮らしぶりに深く興味を抱いていたのである。将来はフィリピンを含む発展途上国で、少数民族や貧困層の支援に携わる仕事に就きたいと考えており、この留学はその目標に向けた大切な一歩になると考えた」

メキシコ国立自治大学:「スペイン語圏の文化と歴史に深く関心があり、その中心地であるメキシコで学びたかった。また、開発途上国から新興国へと脱皮していく過程にある社会の力強さや、格差問題などの社会課題を現場で考察したいと考えたため」

チリ大学:「中南米をもっと知りたい、と思ったのが理由です。 チリにしたのは、応募当時、全学交換留学で行ける中南米はチリだけだったから。メキシコ時代に普通に話せたスペイン語が日本では使う機会がなくて全然使えなくなり、もったいないと感じたのも理由です」

チリ・カトリック大学:「専攻が中南米地域なので、実際に現地に赴いて生活をしてみたかった。普段の生活や会話の中から、教科書では学べないようなことや何かヒントになるものを得られるだろうと思った」

本制度の仕組み
学内選考での優先

全学交換留学(学内選考)において、アジア・中南米・中近東・アフリカ等の対象校(以下「ひろがる留学」対象校※)を「第1希望」として申請した場合、学内選考において優先的に考慮します。(※具体的な対象校は募集要項で確認してください。)

マッチングの透明性

・全学交換留学の学内選考で、「ひろがる留学」対象校を第1希望とする学生について、全員一律で優先し、選考を行います。
・募集要項に記載のとおり、本制度のマッチングアルゴリズムは、学生の希望順位を尊重します。希望順位が低い「ひろがる留学」対象校が優先されることはありません。
・「ひろがる留学」対象校を希望することで、「ひろがる留学」対象校以外の大学の選考で不利になることはありませんので、第二希望以下でも「ひろがる留学」対象校を積極的に検討してください。

具体例

・ケースA: 第一希望がインドの大学、第二希望がカナダの大学の場合→ インドの大学の選考で優先枠が適用されます。
・ケースB: 第一希望がカナダの大学、第二希望がインドの大学の場合→ カナダの大学の選考が優先されます。インドの大学を希望したことでカナダの大学での選考で不利になることはありません。
・第1希望の枠が埋まった場合は、通常通り第2希望以降の順位に従って選考が行われます。
 

協定校の教育・危機管理体制

「ひろがる留学」の対象となるのは、本学が厳格な基準のもとに協定を締結した、各国のトップレベルの高等教育機関です。
使用言語:本学の協定校は、英語で授業履修等が可能な大学がほとんどです。(ただし、留学先の言語が必要な協定校も一部あります)
教育の質:協定校はすべて世界的な評価を得ている大学であり、教育・研究環境が整っています。
危機管理:大学としての安全基準をクリアした地域・機関のみを協定校としています。また、派遣前オリエンテーションや海外留学保険、24時間体制の危機管理サービスを通じ、学生の安全を最優先にサポートします。

関連情報・リソース
過去の選考データ

過去の応募者数や派遣枠の充足状況をわかりやすく公開しています。留学計画の立案に活用してください。アジア・中南米・中近東・アフリカ等の多くの協定校については、現状、十分な派遣枠があります。これらの協定校を検討することで、留学を実現し、新しい世界に出会うことができる可能性がぐっと高まります。

学生スタッフによる協定校紹介サイト

現地の学習環境、学生生活など、学生の視点からまとめられた最新情報を掲載しています。写真・動画もふんだんに使い、協定校の魅力を紹介しています。(順次更新予定)

Go Globalウェブサイト

協定校を世界地図から検索できます。こちらから一覧で確認することもできます。

留学体験記

過去の留学経験学生全員分の体験記が読めます。