東京大学グローバル・ナビゲーション・ボード(GNB)年次会合を開催

2月21日、東京大学グローバル・ナビゲーション・ボード(GNB)年次会合が開催されました。委員は藤井総長によって任命されており、大学、ベンチャーキャピタル、EdTech(エドテック)、NPOなどの幅広い分野で活躍する世界的に著名なエキスパートによって構成されています。GNBは、UTokyo Compassに示されている東京大学の包括的なビジョンに沿って知見・助言を提供いただくことを目的としています。
終日にわたって開催された会議では、「Diversifying Our Community: Focusing on Our Students」をテーマに、Globalizing UTokyo Education(教育の国際化)とDEI(多様性の推進)を軸として、学部生の約98%が日本国籍、約79%が男性、約54%が首都圏の1都3県出身者であるという学生の均質性を改善するための方策について議論が行われました。また、「#YourChoiceProject」の代表学生らが発表を行い、地方出身女子学生を取りまく課題についても活発な議論が続きました。
その後、GNB委員と学生の対話セッションに加えて、「Future of UTokyo」をテーマにデザイン思考のワークショップを実施し、国際化と多様性を促進するためのアイデアを出し合いました。一部を例示すると次のようなものです。
・英語での授業/プログラムの拡充
・国際的に活躍する優秀な教員の採用・招聘、女性教員採用の促進
・日本語を母語としない学生のための支援体制の整備
・学生の海外留学の促進のための単位認定制度の拡大、経済的支援の拡充、企業との連携強化
・地方高校への積極的なアウトリーチ、ロールモデルとなりうる卒業生のネットワークとの交流強化、在学生向けの奨学金等経済的支援の拡充
・在学生との対話を通じたコミュニティ意識の醸成と、開かれたコミュニティの形成









会議終了後には会場内のレストランにてフェアウェルレセプションが開催されました。
GNBメンバーから寄せられた意見や当日の議論を活かして、2026 年 2 月開催予定の次回会議で進捗を報告することを念頭に、今後も継続的な対話や議論を進めていきます。このような自由な意見交換の場を通じて集約した本学構成員やパートナーの専門知識や知見は、多様性のあるキャンパス構築のために活用するだけでなく、複雑な社会課題に取り組み、次世代のためにより良い未来を作っていくために役立てていきます。