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医科学研究所 渋谷哲朗教授が文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞

掲載日:2021年4月28日

医科学研究所附属ヒトゲノム解析センター医療データ情報学分野の渋谷哲朗教授が、東京大学大学院情報理工学系研究科の定兼邦彦教授との共同研究「大規模メタゲノム解析の基盤技術の研究」において、令和3年度 文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞しました。

ヒト等のゲノム配列を解読する次世代シークエンサーの能力は年々向上していますが、これらの機械で読むことができるのは大量の短鎖リード情報であり、そこから新規のゲノム情報を得るためには、それらの短鎖リード情報を繋ぎ合わせ、全体を再構築するゲノムアセンブリと言われる計算処理が必要です。これまでの技術では、このゲノムアセンブリを行うためには極めて大量のメモリを必要とするため、スパコン規模の計算機が必要でした。

渋谷教授らは、次世代シークエンサー出力のアセンブル処理で用いられるドブルイングラフを100分の1以下のサイズに圧縮して格納するデータ構造を開発しました。本研究により、従来は不可能であった規模の超大規模メタゲノム解析が可能となりました。ヒトゲノムの規模の解析であれば、ノートPCでも実行可能となりました。

本成果は、デファクトスタンダードなゲノム配列解析技術として実際に広く世界で使用されており、新型コロナウィルス研究の最前線でもその研究推進に大きく貢献しています。また、低侵襲な個人医療の実現の鍵として注目されている腸内細菌叢メタゲノム解析においても、その大規模化と実際の計算コストの低廉化に寄与することが期待されます。
 

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