【国際女性デーシリーズ】小さな声に耳を傾ける－さらなる包摂性をもとめて

　利用者の視点を積極的に取り入れるための顧客調査を通して、私たちは実際に何を知ることができるでしょうか。「一般の人々」とは異なり、個別対応を必要としながらも今まで適切なサービスを受けてこなかった利用者が、どのような経験をしているのか知らない人も多いでしょう。この講演では、世界最大手のバケーションレンタルサービスであるAirbnbの事例を基に、「一般の人々」とそうではない利用者との間にどのような差が生じているのか、そしてその差を埋めるために何に着目してAirbnbのプラットフォームをより包摂的なものに変えているのか、 江良菜奈子氏に伺います。

講演者:
江良菜奈子(Lead Inclusive Researcher at Airbnb)(she/her/hers)

Airbnbの反差別チームの主任研究員として、ホスト（宿泊施設を提供する人）とゲスト（宿泊を希望する人）がプラットフォーム上でより公平な経験をするための方法について調査を行っている。Airbnb入社前は、ユーザーエクスペリエンスデザイナーとして活動し、カーネギーメロン大学でヒューマン・コンピュータ・インタラクション（HCI）の修士号を取得。


司会:
ユリカ・フォン, Ph.D (東京大学東京カレッジポスドクフェロー)(she/her/hers)

リモートワークやオンラインフリーランスなど、新たな労働形態における公平性を促進するための社会技術のデザインについて研究を行う。学術研究に加え、米国とマレーシアのFacebookとAdobeでソフトウェアデザインと研究プロジェクトの管理に携わった。