D&Iは物性科学を変えるか? UTokyo D&I アクションとメッセージ
― UTokyo D&Iキャンペーン2022 ―
ダイバーシティ&インクルージョン(以下「D&I」)推進を通じて、誰もが生き生きと活躍できる魅力あるインクルーシブキャンパスの実現を目指すため、東京大学では3月から「UTokyo D&I キャンペーン2022」を実施しています。D&Iの取り組みについて、各部局長をはじめとする本学の構成員からの抱負とアクションを紹介していきます。
アクションとメッセージ
D&Iは物性科学を変えるか?
物性研究所 森 初果(所長)
物理学、化学、生物学、工学にわたる物性科学分野では、ジェンダーバランスが著しく不均衡である。しかしながら、先端の物性科学領域は学際・融合分野で発展しており、学術分野の多様性、さらにはその学術研究を担う研究者、学生のジェンダー、国籍、年齢などの多様性は欠かせない。物性研では、D&Iにより物性科学をグローバルに展開し、その活動を通じて1人1人が成長することを目指している。
D&I を進めるために、2021年、物性研では男女共同参画・ダイバーシティ推進委員会を設置した。その具体的な活動として、ジェンダーと研究分野のD&Iを考えた企画“ISSP Women’s Week”、次世代育成として女子中高生を対象としたイベント「未来をのぞこう」、女子大学生、大学院生を対象としたイベント「やっぱり物理が好き~物理に進んだ女子学生・院生のキャリア~」を毎年開催している。