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「The UTokyo NY Conference 2018」を開催しました

掲載日:2018年11月22日

 東京大学ニューヨークオフィス主催、医科学研究所・生産技術研究所共催による“The UTokyo NY Conference 2018”が、2018年11 月 3日(土)、ニューヨークの日本クラブタワーで開催され、在米の大学・研究機関、様々な分野の企業・団体等から多数の方々にご列席いただきました。
 
 カンファレンスは、医科学研究所村上善則所長と東大NYオフィス桑間雄一郎副理事長の開会挨拶で幕を開け、医科研村上所長、生産技術研究所福谷克之副所長による各研究所の紹介へと続きました。
 
 講演会では、医科研清野宏特任教授より“Rice became a vaccine”のタイトルで、コメを用いた次世代型経口ワクチン(MucoRice)の開発と臨床応用についてお話がありました。続いて医科研山梨裕司教授から “Targeting neuromuscular synapses as a new therapeutic approach for muscle weakness and atrophy”と題して、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経筋疾患に対する新しい遺伝子治療法の開発について講演が行われました。
 
 休憩後の第2部では、マウント・サイナイ・アイカーン医科大学のThomas Zwaka教授が“The unreasonable effectiveness of pluripotent stem cells: mechanism and mechanics”と題して、多能性幹細胞の有効性や最近注目されているジカウイルス感染症の病態解析などに関する最新の知見を披露され、次に、同じくマウント・サイナイ・アイカーン医科大学のMiriam Merad教授が、“Harnessing the Tumor microenvironment to enhance cancer care”のタイトルで、がんの微小環境とがん免疫療法に関する最先端のデータを紹介して下さいました。最後に生研谷口維紹特任教授から、“The role of dead cell-derived molecules in the progression of inflammatory disease and cancer: Implications for the development of new therapeutic approaches.”と題して、炎症性疾患や癌に対する新しい治療法の開発についてご講演がありました。
 
 いずれの講演も参加者にとって非常に興味深い内容であり、質疑応答の時間が不足する程、活発な討議が交わされました。最後に生研福谷副所長による閉会の辞を持って、カンファレンスは盛会のうちに終了致しました。
 
 カンファレンス後のレセプションにも多くの方にご参加頂き、研究領域の垣根や国境を越えた新たな出会いと交流が育まれ、今後のニューヨークオフィスの更なる活用が期待される有意義なものとなりました。

≪演者・関係者による集合写真≫


≪医科学研究所 清野宏特任教授による講演≫


≪医科学研究所 山梨裕司教授による講演≫


≪Thomas Zwaka 教授 (Icahn School of Medicine at Mount Sinai)による講演 ≫


≪Miriam Merad 教授  (Icahn School of Medicine at Mount Sinai)による講演≫


≪生産技術研究所 谷口維紹特任教授による講演≫

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