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奄美病害動物研究施設 改築記念シンポジウムを開催

掲載日:2023年10月16日

奄美病害動物研究施設は、鹿児島県奄美大島の地で約120年の歴史を誇り、東京大学の保有する日本最南端の国際共同利用研究拠点です。古くはフィラリア症やハブ咬症の治療法の開発等の成果をあげており、現在は奄美の気候に適応した新世界ザルのコロニーを維持し、熱帯感染症の克服を目指した研究を行っています。

2023年6月に奄美病害動物研究施設第3棟の改築工事が竣工し、霊長類を用いた蚊媒介性の感染実験が可能な施設が完成しました。これを記念して、10月5~6日に「奄美病害動物研究施設 第3棟 改築記念シンポジウム」が奄美大島のアマホームPLAZA(旧市民交流センター)にて開催されました(シンポジウムホームページ)。

医科学研究所中西真所長、川口寧副所長、大気海洋研究所兵藤晋所長らも講演されたシンポジウムでは、100名以上の研究者が集まり、感染症、免疫領域などの医科学研究や海洋生物研究やハブ研究などの奄美病害動物研究施設に関連した様々な分野の講演34題、ポスター26題が発表され、若手や学生も含めて分野横断的なディスカッションがなされました。

シンポジウム前日の4日には新しくなった第3棟の内覧会や、7日には市民公開講座も行われ、地元自治体関係者や一般の方々の参加もありました。奄美病害動物研究施設の真下知士施設長から本シンポジウムの継続的な開催が述べられ、閉幕となりました。

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