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ドイトゥン・コーヒーで貧困をなくそう

掲載日:2019年6月3日

このシリーズでは、未来社会協創推進本部(FSI)で「登録プロジェクト」として登録されている、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に貢献する学内の研究活動を紹介していきます。

FSIプロジェクト 001

コーヒー(アラビカ種)の苗木を持つドイトゥンの人々。コーヒーハンター川島良彰さんの指導により、地元の人たちにも「コーヒーの品質を高めよう」という意識が芽生えたとか。

世界でお馴染みのコーヒーに近い将来「ドイトゥン」が加わるかもしれません。 

ドイトゥンはタイ最北部の山岳地域で、東洋文化研究所の池本幸生教授がフィールドワークしている地域。池本先生の研究テーマは「貧困」です。この地域はミャンマー、ラオスと国境を接し、「ゴールデン・トライアングル」と呼ばれてきました。ここで暮らす山岳少数民族は国境を越えて行き来してきたため国籍を持たず、政府の援助を受けられない貧しい人々でした。貧しさからアヘンの原料となるケシを栽培したり、焼き畑を行なったために森林は失われていきました。

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山の傾斜地に植えられたコーヒーの苗木。コーヒーは適度な日陰を好むため、周囲の木を伐採しすぎることなく、森林の保護にもつながる。

その貧困と森林破壊の問題に取り組んできたのが、タイ王室のメーファールアン財団でした。財団は1988年にドイトゥン・プロジェクトを立ち上げ、ケシ栽培からコーヒー栽培への転換を推し進め、生活の向上とともに、森林の回復に努めました。コーヒーの木は日陰で育つため、森と共存できる商品作物です。

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東大オリジナルブレンド600円
(8g×6ドリップパック・税込み)で販売中

ドイトゥン・コーヒーはもともとタイ国内で販売されていましたが、世界に通用するコーヒーにするために、コーヒーハンターとして有名な川島良彰氏が2014年にコーヒーアドバイザーに就任。そして大のコーヒー好きでもある池本先生は、川島氏と共同で「東京大学オリジナルブレンド」を開発、東京大学コミュニケーションセンターの店舗やインターネットでの販売を開始します。

「商品が世界で販売され、彼らが経済的に自立できなければ、サスティナブルな取り組みになりません。彼らの貧困脱出を支援するため、ドイトゥン・コーヒーを多くの人に知ってほしい」と池本先生は話します。ちなみに、私たちが今すぐできる支援は、彼らのコーヒーを適正価格で購入すること。

このプロジェクトが貢献するSDGs

貧困をなくそう働きがいも経済成長も人や国の不平等をなくそうつくる責任つかう責任住み続けられるまちづくりを産業と技術革新の基盤をつくろう

池本幸生 教授 | 東洋文化研究所

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