業務内容
情報システム戦略会議
情報システム戦略会議は最高情報責任者(CIO)を議長、最高情報セキュリティ責任者(CISO)を副議長とし、情報基盤センター長、情報システム本部長及び副本部長、情報システム部長等を議員とし、以下の事項に関する情報システム戦略を策定する組織として平成22年度に設置されました。
- 教育研究活動を支える情報システムの整備方針及び運営方針
- 法人業務の基盤となる情報システムの整備方針及び運営方針
- 情報管理体制の整備方針
- その他学内情報システムの整備方針及び運営方針並びに計画
情報システム戦略
情報システム戦略会議では、令和6年7月に第3期情報システム戦略(令和4年度~令和9年度)を改訂しました。
2021年度までの2期12年間に渡り、情報システム戦略は、情報システムの整備と運営の目標とそれを達成するための方策を示すことで、本学が重要と考える価値の創出に貢献してきました。そして、2022年度には、2020年以降のコロナ禍に対応したオンライン化・デジタル化の進展やそれに伴う構成員のマインドの変化も反映し、「UTokyo Compass」が掲げる目標の達成に貢献すべく第3期情報システム戦略を制定いたしました。その後の生成AIの急速な発展、DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みで得た経験などを踏まえ、データ活用とDXを中心に第3期情報システム戦略を一部見直し、以下の通り改定いたします。
情報システム戦略の基本方針
[情報システム戦略の範囲と定義]
第3期情報システム戦略は2022年度からの情報システムに関わる全ての部署、全ての担当者が連携協力して情報システムの整備と運営において達成すべき目標と達成する方策を、情報システムを担当する理事又は副学長(CIO: Chief Information Officer)と情報セキュリティを担当する理事又は副学長(CISO: Chief InformationSecurity Officer)を中心として情報システム戦略会議において定めます。
情報システム戦略では、大学全体を俯瞰する統一的な視点での全体効率と調和のとれた情報システム整備と情報活用の方針を示すとともに、これらを活用したDXの推進体制を実現することを目指します。
情報システム戦略がステークホルダとして考慮する対象は、東京大学構成員としての教職員・学生に加え、卒業生や大学活動に携わる関係者としています。大学という社会組織が先天的に持っている有機的なつながりを強化し活用することが求められています。
[情報システム戦略の期間]
第2期情報システム戦略までは経営サイクルに合わせた 6 年間を期間として策定しアクションしてきました。現状の情報システムは非常に速いテンポで進化しており、6年間という期間では外的環境が大きく変化してしまう状況にあります。そのため、第3期情報システム戦略では、6年間において中間での検討を入れることとし、3年ごとに評価と見直しを実施することとしました。
[情報システム戦略の目的]
第3期情報システム戦略が達成すべき目標は経営指針「UTokyo Compass」が定める目標を情報システムの観点から実現すべきことにあります。そのため、情報システム戦略会議での議論を踏まえ、以下の方針を基本として情報システムの整備・運営を進めることとします。業務体制としても情報システム戦略を推進するに資する大学全体での協力と連携によるIT人材の組織化とDX推進による合理的な制度化を進めます。
基本方針
1. 東京大学のサービスをユーザ視点で再考しシステム化を進めることで、DX の取り組みを支援する。
2. 大学全体のデータの活用を進めるため、高度な分析と可視化を実現し、あわせて安全で統合的な情報管理を実現する。
3. 学生・教職員、本部・部局、学内・学外の多様なステークホルダとの対話の実践によりデジタル化による負の側面を解決し情報システムが生み出す価値の最大化を目指す。
4. 社会情勢に合わせた構成員の情報リテラシーを醸成し、高度情報化を踏まえたネットワーク運営、セキュリティ運営などの専門性の高い持続的な職員体制(運営体制)を構築する。
東京大学の情報システム戦略(令和4年度~令和9年度,改訂版)
参考:
(第1期)東京大学の情報システム戦略(平成23年度~平成27年度)
(第2期)東京大学の情報システム戦略(平成28年度~平成33年度)
(第3期)東京大学の情報システム戦略(令和4年度~令和9年度)