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Go Global—分断を超えて

東京大学 理事・副学長 林 香里

 今日の世界では、残念ながら各地でさまざまな対立と衝突が繰り広げられ、多くの人びとの平和と幸福が奪われています。 世界中で深い亀裂と分断が見られる今こそ、東京大学が提供するたくさんの国際交流の機会を利用しながら、世界の実情を多面的に捉え、未来を考える力を養ってください。他者との対話と共感をいかに育むか、平和でインクルーシブな社会をいかに実現するべきか等、国際交流の現場に立って、大学での学びのあり方も考えてみてください。

 東京大学では従来のプログラムに加え、今後はとくに「グローバルサウス」と呼ばれる地域との交流に力を入れてまいります。世界的に見ると、貧困問題、環境問題、人権問題がこうした地域に集中している一方、経済的にはグローバルサウスの名目GDPの合計は2020年には40%を占め、人口も2050年までに全世界の3分の2を占めるとも予測されています。これまであまり知る機会のなかった社会について学び、体験することで、新しい視点を培ってもらいたいと願っています。

 異なった生活習慣の体験、新しい友だちづくり、言語の習得、興味深い研究テーマの発見等、若いうちの海外留学をぜひ考えてください。世界の舞台で活躍するための基盤となる、貴重で一生の宝ものになることまちがいなしです。在学中にかけがえのない国際体験をして、グローバルな知識と感性を磨いてください。

 

世界に目を向けて

東京大学副学長・グローバル教育センター長 矢口祐人

 東京大学では在学中に国際的な活動をしたいと考えている学生は少なくないのに、実際に海外で学ぶ人はそれほど多くありません。 ためらう理由があるとすれば何でしょうか。自分の語学力ではついていけないかも、お金がたくさんかかるのでは、留年してしまうのは困る、就職活動に響くのでは・・・いろいろな不安があるのかもしれません。

 グローバル教育センター(GlobE)では、そのような不安をなるべく取り除く努力をしています。興味と語学力に合ったプログラム、奨学金の情報、留学中に気をつけるべき点など、丁寧なアドバイジングを提供します。たくさんの学生がスムースな留学ができるよう、教職員が一丸となり、大学の「グローバル教育コンシエルジュ」となります。

 Go Global ガイドブックにあるように、東京大学では多様なグローバルプログラムを提供しています。近年は南アジアやアフリカなど、これまで教育交流が少なかった地域にも力を入れています。

 慣れない言語文化環境にあえて身を置き、新しい視座を得ることは、将来、どのようなキャリアに進んでも役に立つ経験です。ぜひ、入学前には想像もしなかった世界に踏み出してください。