百賢亞洲研究院 AFLSP採用者体験談

氏名:S・Kさん
所属学部・研究科(留学開始時):教養学部2年
留学先大学名:香港大学
留学プログラム名:全学交換留学
留学期間:2016年8月~2017年5月

どうして留学先として香港大学を選んだのですか。

まず、英語で実践的な学習ができる環境を探して、候補の国を考えました。さらに、Faculty of BusinessやFaculty of Lawで学部のうちからなるべく専門的な教育を受けられる大学を考え、さらにこれからはアジアの時代だと感じたので、香港とシンガポールで迷いました。その中で、英国領であった歴史的経緯や中国本国との距離感から、自身の専門である法律分野に関して興味深い状況が生まれていること、さらに慣れた都会での生活ができること、将来のビジョンのためにビジネス界とのつながりを得られる環境があること、などの理由から香港大学に決めました。

 

百賢亞洲研究院AFLSPに採用されて良かった点を教えてください。

 二学期間の香港での生活は、近年の円安傾向と香港の物価高も影響して、予想していたよりも出費でした。二学期間で百賢亞洲研究院様からいただいた150万円程度の奨学金は、生活の大きな足しになり、家族の金銭的負担も減らすことができました。奨学金をいただけたことで、金銭面で余裕ができ交換留学が充実したものとなったのは言うまでもありません。まず、読書のための書籍の購入や、中国本土やマカオへの旅行、香港内の観光などの余暇にお金を使うことができました。余暇とはいえ、経済的に勢いのあるアジア諸国や中国を実際に体験できたことは、自分の将来を考える上でも大きな影響を与えてくれました。香港留学で自身の見聞を大幅に広め自分の将来をある程度明確にできたと自負していますが、それは、本奨学金によるところが大きいです。また、水泳やジムなど、体力づくりにお金を惜しまず使えたことで、交換留学を通じて健康を維持でき、交換留学中、一度も大きな体の不調を抱えることなく過ごすことができました。学生割引があるとはいえ、ある程度の料金のかかるプールやジム、およびその前後の水分補給や食事について、金銭面を気にすることなく出費できたのは奨学金のお陰でした。

 

百賢亞洲研究院AFLSPはどんな特色がありますか。

まず、サマープログラムへの参加は、百賢亞洲研究院AFLSP採用者の義務となっていますが、サマープログラムの存在は、「支給要件」というよりは、無料で再び香港、中国、台湾を訪れ、かつ、将来に役立つ二週間を過ごすことができるという点で、むしろ、奨学金にさらに追加でいただけるチャンスといった色合いが強かったです。特に、自分の年は、開催がこれまで訪れたことのなかった台湾であったため、サマープログラムでの滞在を通して見聞を広めることができたと思います。サマープログラム中に提供された講義も、普段目にすることのできないものもあり勉強にもなりました。そしてやはり、一番のメリットはサマープログラムを通じて出会った友人です。まず、本奨学金が支給されている学生層は幅広く、香港人や日本の他大学の学部生はもちろん、たとえば、北京大学燕京学堂の優秀な大学院の学生たちは、みなアメリカのアイビーリーグをはじめとした名門大学の学部出身者も多かったり、社会人経験者も多くおわれました。彼らと出会い、二週間の間、生活をともにし、プレゼンのプロジェクトなどを通して日々切磋琢磨しあった経験は、自分自身の視野を大きく広げてくれただけでなく、生涯にわたって連絡を取り合えるような友情をはぐくむことができました。今でも、中国に行けば自分を快く迎えてくれる友人も多くいるし、彼らが東京を訪れてくれた際には、東京にいる友人ともども集まって彼らを迎えるのが恒例となっています。社会人になってからもきっといろいろなところで助け合える仲間ができたことは大変、有益であると言えると思います。