アクション・プラン 2005-2008 の公表にあたって

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アクション・プラン 2005-2008 の公表にあたって

国立大学法人東京大学総長 小宮山  宏
平成17年(2005年)7月26日

 このアクション・プランは、総長としての私の任期中に、「時代の先頭に立ち、世界の知の頂点を目指す東京大学」を築き上げていくという目標を実現するための鍵になると考える項目を、私のいわば決意表明としてまとめたものです。その内容は、東京大学憲章が目指す方向、あるいは東京大学の中期目標や中期計画に掲げられた諸課題を踏まえながら、とくに経営戦略上重視したいと考える諸項目となっています。これらの諸項目について、東京大学が中期目標や中期計画で掲げているその他の具体的諸課題の実現と密接に関連させつつ、実現を目指していく所存です。
 ここに掲げられた諸項目は、これですべて完結したという性格のものではありません。今後、東京大学を取り巻く状況の変化や大学内外からのご指摘等を受け止めながら、修正や追加など内容の進化を柔軟に遂げていくことを意図しています。
 アクション・プランでは、わが国の大学制度の歴史的転換点において、東京大学が時代にふさわしい姿へと歩もうとする道筋を、具体策をもって示しています。その歩みを着実に進めるためには、まず東京大学の構成員全員が責任をもって協働することが前提であり、このプランにはそれを促すメッセージを込めました。それとともに、ここで、日本の未来を担う人材を育成する高等教育への投資を、国が率先して拡充し、また、社会の幅広い人々に支えていただくことの重要性を訴えておきたいと思います。高等教育の果たす役割は、大学が高度な知をたえず豊かに発信し、社会が求める有為な人材を輩出し続けることにより、実感をもって認識いただけるものと思います。社会に支持される大学であり続けるために、東京大学がその良き伝統を堅持しつつ、同時に大胆に改革を実行していくということが、このアクション・プランに込めた、いま一つのメッセージであり、決意でもあります。

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