アクション・プラン 2005-2008 2008年度改定版の公表にあたって

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アクション・プラン 2005-2008 2008年度改定版の公表にあたって

東京大学アクション・プラン2005-2008
2008年度改定版の公表にあたって

国立大学法人東京大学総長 小宮山 宏
平成20年(2008年)5月

 このアクション・プランは、総長としての私の任期中に、「時代の先頭に立ち、世界の知の頂点を目指す東京大学」を築き上げていくという目標を実現するための鍵になると考える項目を、私のいわば決意表明として、総長就任の初年度から公表し、その実現に全力を傾注してきているものです。プランに盛り込まれる諸項目については、これまで、東京大学を取り巻く状況の変化や大学内外からのご指摘を受け止めながら順次拡充させてきましたが、ここに、2008年度の改定版を公表します。
  これまで、学内の教職員に向けて、アクション・プランの説明会及び懇談会を16回開催しました。そこに参加された皆さん方から多くの意見や提案をいただきましたが、そうした熱のこもった意見交換を通じ、アクション・プランという形で、これからのあるべき大学を築いていくための目標を作り、その目標達成のための戦略を立てていくという試みが、東京大学の中にしっかりと定着してきていることを大変心強く思いました。また、昨年は、『東京大学アクション・プランガイドブック2008』を刊行し、新しい時代に向けて自己変革を遂げていく大学の姿と魅力を、広く社会に示すことが出来ました。
 プランに掲げた諸項目については、この間、すでに8割以上が実現され、「世界の知の頂点を目指す」東京大学のこれからの姿が具体的に見えてきています。私は、「大学法人化前の状況を所与のものとしていては、これからの大学の姿は見えてこない。夢をもって理想の大学に向けて努力し、それを社会に大胆に意思表示していけば、大学を取り巻く環境条件も良い方向に変化させることができる」と、繰り返し述べてきましたが、この3年間で、課題を実現するための制度的・財政的な諸条件、あるいは実現に携わる人々の意識も、大きく変わったことを実感しています。
  本年度は、私の総長任期の最後の年であり、東京大学のこれまでの伝統の中で培われた優れた点をさらに強化し、あるいは不十分だった点を大胆に改め、世界において高等教育と学術研究の中核となる東京大学を作り上げるために、学内外の多くの方々と手を携えて、このアクション・プランに掲げられた諸項目の総仕上げを行いたいと決意しています。また、そこでの成果を東京大学だけのものにとどめるのではなく、さまざまな課題に溢れた21世紀をリードしていく大学モデルになるものとして、アクション・プランの各項目を構造化した上で、国内外に発信していきたいとも考えています。

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