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東京大学の公開講座に、ようこそおいでくださいました。今回のテーマは、「楽(らく)」です。 今まで、学問や研究には、厳しく苦しいイメージがつきまとってきたように思います。当然、その中心である大学も同じです。「勉強」というのは、「勉めて強いる」わけです。けれども、もともと学問とは楽しいもののはずです。今まで知らなかったことが分かるようになるのですから、目の前がパッと開けて、幸せになるはずではありませんか?なぜ、いつから、学問は「楽」から遠いものになってしまったのでしょうか? もちろん、ふざけたり、いい加減であったりして良いはずはありません。真面目に、とことんひとつのことを掘り下げる。あるいはそれは、辛く厳しい作業かもしれません。でも、同時に、フットワーク軽くしなやかに越境していくこともできるはず。 もし、今の日本の社会の中に、勉強なんかつまらない、学問なんかくだらない、といった風潮があるとしたら、その責任の一端は、学問から「楽」を奪ってしまった大学にもあるのかもしれません。 そんな若干の反省と、一方で、おちゃらけを「楽」と勘違いしている世の軽率さへのいささかの怒りも込めながら、今回の公開講座を企画しました。企画運営委員会は、毎回、和やかに笑い声に満ちた雰囲気の中でおこなわれました。こういった「楽」の精神を発揮することで、社会も個人の人生も、政治も経済も学問も、もう少し風通しがよくなるはずだと信じています。 東京大学が、総力を結集して、「楽」の学問に挑戦いたします。その成果を、どうぞごゆっくりとお楽しみください。
第103回東京大学公開講座企画委員会 委員長 花田 達朗(東京大学大学院情報学環長)
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