オンライン授業等におけるグッドプラクティス総長表彰
オンライン授業等におけるグッドプラクティス総長表彰
グッドプラクティス総長表彰の経緯
コロナ禍においても、東京大学の途切れない教育活動の推進のために、学事暦どおりにオンライン授業・ハイブリッド授業が精力的に進められた。その取り組みを称え、その内容を学内外に広く伝えて教育向上に繋げるため、オンライン授業・ハイブリッド授業のグッドプラクティスについて概要をウェブサイトで紹介するとともに、優れた試みについて総長表彰を行うものである。
総長メッセージ
――オンライン授業実施におけるグッドプラクティス総長表彰の挨拶――
みなさんこんにちは。総長の五神です。 新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大が本格化してから、ほぼ一年が経過いたしました。まだ感染は続きその出口は見えません。
この感染拡大により、2020年度は4月の年度当初から全ての授業をオンラインで行うことになりました。オンライン講義は初めてという方も多い中、教職員のみなさんには、大変短い期間で準備いただかなければならず、大変なご苦労をおかけしました。それにもかかわらず、みなさんのご尽力の結果、新しいスタイルの素晴らしい授業をたくさん実施することができました。
この激動の2020年度を締めくくるに際し、オンライン授業においてさまざまな工夫を凝らし、またオンライン授業自体の実現を可能にしたグッドプラクティスを、ぜひ総長として表彰したいと考え、表彰を行うことにいたしました。
昨年1月に新型感染症の第一報がもたらされ、次第に日本でも広がりを見せる中で、2月には新型コロナウイルス対策タスクフォースを設置し、対応を進めました。そこで、東京大学での学びはなんとしても、止めてはならない、継続しなければならないという強い信念のもと、まず学事暦を変えずに授業を行うことを決意し、講義のオンライン化の推進とあわせ、3月18日に総長メッセージとして発表しました。
さらに感染拡大が進んだ3月末には、すべての授業のオンライン化を発表しています。これらと並行して、教職員のみなさんが自らの判断で、オンライン授業のためのシステムの選定、アカウントの発行、オンライン授業の準備・実施練習・支援体制の確立といったことを進めて下さいました。その結果、4月の新学期スタートに間に合い、本学で史上初の全面オンライン授業の実施が可能になったのです。教職員の一人ひとりが寸暇を惜しんで並々ならぬ努力を行われたことに対し、改めて深い敬意を表したいと思います。
教職員のみなさんが創造力あふれる工夫を行った結果、幸いにも多くの学生から、オンライン授業に対して高い評価を得ることができました。前期のSセメスターに実施された授業については、学生アンケートの中で評価の高かったグッドプラクティスの例を既に公表しています。後半のAセメスターでも多くはオンライン授業であったものの、様々な努力と工夫により、一部で対面授業を実施することもできました。オンラインと対面のハイブリッド型の授業の実施に際しても、それぞれの良さを活かした工夫が行われました。
そこで、このたび、Aセメスター分を含め、学生・教職員アンケートなどを通して、さまざまな素晴らしい実践例を集め、それらをご紹介することといたしました。これらは本学のこれからの教育をより良くするための財産になるものですが、それにとどまらず、日本、ひいては世界のデジタル活用を進める上で役立つものです。
そのようなすばらしい実践を行っていただいた教職員の皆様を称え、学内外に広く共有するため、ここに表彰をいたします。
今後も、各科目の特性に合った工夫を進め、すばらしい教育を継続的に行っていただくようお願いいたします。
東京大学総長 五神 真
審査の方法
グッドプラクティスの選定にあたっては、(1)グッドプラクティスに関する教員からの応募、(2)オンライン授業等に関する学生アンケートで評価の高かった授業、(3)オンライン授業実施にあたり特に顕著な貢献をした者を表彰対象者とした。
(1)および(2)については、大久保達也理事・副学長、森山工大学執行役・副学長、相田仁副学長、浅見泰司副学長、田浦健次朗情報基盤センター長、吉田塁大学総合教育研究センター准教授、(3)については、大久保達也理事・副学長、森山工大学執行役・副学長、相田仁副学長、浅見泰司副学長が選考した。
表彰対象者
表彰対象者はこちら(表彰者一覧)をご覧ください。表彰者にはPDFにて表彰状を送付いたします。