プレジデンツカウンシルメンバー一覧
東京大学プレジデンツ・カウンシル メンバー一覧
チュラポーン王女殿下 (タイ / 大学教授・研究者・チュラポーン研究所代表)
タイ王国第三王女殿下。マヒドン大学で、1985年より化学を教えている。また、日本学術振興会とタイの国立研究委員会の協力プログラムである、天然有機化合物に関するワーキンググループのチェアパーソンも務める。ユネスコから、「アインシュタイン賞」金賞、環境変異原学会のホランダー国際フェロー賞を授与された。また、政府間化学物質安全性フォーラム(IFCS)より、化学物質安全性や毒性学における業績に対し、特別表彰されている。 |
ジャック アタリ氏 (フランス / A&A代表)
経済学者、思想家、作家。パリ政治学院卒業。1981年から1991年までは、ミッテラン大統領特別補佐官。また、欧州復興開発銀行の設立者であり、初代総裁(1991年から1993年まで)。1998年に「プラネット・ファイナンス」創設、途上国支援に尽力している。ヨーロッパを代表する知性として幅広い分野で活躍。「レクスプレス誌」のコラムニストでもある。著書は、40以上、20ヵ国語に翻訳され、世界中で600万部以上が出版されているが、その分野は、経済分析、哲学書、歴史書から音楽、伝記文学、小説、童話、戯曲と多岐に渡っている。2006年出版の『21世紀の歴史』は、その後の世界金融危機を予見、大きな反響を呼ぶ。2007年にサルコジ大統領の諮問委員会「アタリ政策委員会」が設置される。 |
モーリス チャン氏 (台湾 / 台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング創設者・会長)
台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)は、世界最大の半導体ファンドリー。米国MIT 機械工学部で学士・修士、米国スタンフォード大学で、電気工学博士号取得。台湾の国立交通大学、国立清華大学、国立中央大学、米国のレンセラー工科大学より名誉博士号を授与される。米国テキサス・インスツルメンツ社勤務ののち、米国ジェネラル・インスツルメンツ社の社長兼COO、台湾政府招聘による工業技術研究院(ITRI)院長を経て、TSMC創業。1999年にファブレス半導体協会(FSA)「模範経営者賞」の初の受賞者、また2000年に米国電子電気工学協会(IEEE)「ロバート N. ノイス賞」の初の受賞者となる。米国MIT評議員、米国国立工学学会メンバー、ニューヨーク株式取引所、スタンフォード大学、カリフォルニア州立大学バークレー校のアドバイザリー・ボード・メンバー、アイゼンハワー・フェローシップ財団理事を務める。 |
ウンチャン チョン氏 (韓国 / 前国務総理・国立ソウル大学前総長)
米国プリンストン大学で経済学博士号取得。米国コロンビア大学、ハワイ大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、ソウル大学で教鞭を取る傍ら、韓国政府の各種委員会や私立の総合研究所で上級アドバイザーを務めた。2002年、第23代ソウル大学総長就任。2006年、同退任後はソウル大学経済学部で教授職に復帰、また同年、韓国経済学会長就任。2008年~2009年にはSNU Institute for Research in Finance and Economicsの理事長を務める。2009年9月、韓国の第40代国務総理(首相)に任命された。 |
ベルトラン コロン氏 (フランス / ラファージュグループ名誉会長・デュポン取締役)
エコール・ポリテクニック大学院、エコール・デ・マン(鉱物専門大学院)修了。テキサス大学で経営学博士号取得。フランス学士院(Institute de France)会員。建築資材会社の世界的リーダー、ラファージュ社にて、北米支部CEO(1985-1988)をはじめ、数々の役職を経て、1989年~2007年にCEO(2004年まで)兼会長を務めたのち、現在は取締役兼財務・監査委員会メンバー。デュポン社、Total and ATCO社の取締役を兼務。HIV/AIDS対策グローバル企業連合(GBC)副会長、「持続可能な発展のための世界経済人会議(WBCSD)」会長等を歴任。現在はフランス国際関係研究所(IFRI)会長、科学技術高等調査院(IHEST)会長を務める。 |
リタ コルウェル氏 (米国 / 第11代全米科学財団長官・メリーランド大学・ジョンズホプキンズ大学特別栄誉教授)
パーデュー大学で、細菌学学位、遺伝子学で修士号取得。ワシントン大学にて海洋学博士号取得。全米科学財団の第11代長官(1998-2004)。下院科学委員会、国家科学技術委員会(NSTC)の共同議長を歴任。米国科学アカデミー、スウェーデン王立科学アカデミー、カナダ王立学会、米国芸術科学アカデミー、米国哲学学会の会員。2005年勲二等旭日重光章。 |
ルシアーノ コウチーニョ氏 (ブラジル / 国立経済社会開発銀行(BNDES)総裁)
米国コーネル大学にて経済学博士号取得。1974年からカンピーナス大学(UNICAMP)において大学院教授および経済学科長を務めた後、1986年からは同大学大学正教授に就任。1985年~1988年 には科学技術省次官を務める。1995年にはLCAコンサルティング社を設立(出資)、同社を通じ、ヴァーレ社、Ambev(世界最大の飲料会社IMBEVのグループ会社)等の多数の国内大手企業のコンサルタントを手がける。2007年4月より国立経済社会開発銀行(BNDES)総裁。 |
ビル エモット氏 (英国 / 著述家・コンサルタント)
オックスフォード大学モードリン・カレッジ卒。1993年~2006年、世界的にも代表的な時事問題週刊誌、「エコノミスト」誌の編集長を務めた。10冊の著書中、7冊は「日はまた沈む-ジャパン・パワーの限界」(1989年)、「日はまた昇る-日本のこれからの15年」(日本語のみ:2006年)など、日本に関するものである。最新作は、日本と、近年台頭著しい中国およびインドを取り上げた「アジア三国志(原題:”Rivals”)」(2008年)。2009年より、ロンドン図書館理事長を務める。 |
ビクター フォン氏 (中国 / 利豊グループ会長)
世界最大のロジスティクス企業、利豊グループの会長。マサチューセッツ工科大学にて電気工学の学士及び修士号取得後、ハーバード大学で、経営学博士号を取得。グレーター・パール・リバー・デルタ・ビジネス委員会、香港・日本ビジネス協力委員会の会長や、中国人民政治商談会議(CPPCC)の委員を兼務。国際商業会議所(ICC)会長も務める。1991年~2000年に香港貿易発展局総裁、1996年~2003年にAPECビジネス諮問委員会(ABAC)の香港代表、1999年~2008年香港空港公団総裁、2001年~2009年香港大学カウンシル議長、等多数の役職を歴任。2003年、「金紫荊星章(GBS: Gold Bauhinia Star)」受勲。 |
ヴァルタン グレゴリアン氏 (米国 / カーネギー財団理事長)
スタンフォード大学で史学と人文科学博士号取得。専門は近現代中東・イスラーム世界史。ペンシルバニア大学人文科学学部長、同大第23代学事担当最高責任者(Provost)、ニューヨーク公共図書館館長、1989年~1997年に第16代ブラウン大学学長を歴任の後、現職。数多くの機関にてボードメンバーを務め、また学術的業績を重ねている。1998年にクリントン大統領より人文科学勲章(National Humanities Medal)を、2004年にはブッシュ大統領より大統領自由勲章(Presidential Medal of Freedom)を授与されるなど、受賞歴多数。主要著作は、”The Emergence of Modern Afghanistan, 1880-1946”、“Islam: A Mosaic, Not A Monolith”、”The Road to Home: My Life And Times”など。 |
フレデリック G. ヒルマー氏 (オーストラリア / ニュー・サウス・ウェールズ大学前学長)
シドニー大学にて法学の学位、米国ペンシルバニア大学にて法学修士、ウォートン・スクールにて経営学修士を取得。マッキンゼー・アンド・カンパニー社ディレクター、NSW大オーストラリア経営大学院(AGSM)学長、ポート・ジャクソン・パートナー社のディレクター、フェアファックス・ホールディング社CEOを歴任後、現職。現在、ウェストフィールド・ホールディングス取締役も務める。1991年、オーストラリア経営学研究協会(AIM)より、「ジョン・ストーレイ・メダル」受賞。1998年にオーストラリア勲章(AO: Officer of the Order of Australia)を授与される。”When The Luck Runs Out, New Games/New Rules”、”The Fairfax Experience--What The Management Texts Didn't Teach Me” 等、著書多数。 |
ハッサン ジャミール氏 (サウジアラビア / アブドゥル・ラティフ・ジャミール社副社長)
1997年から2001年の東京・上智大学留学を含め、日本で6年間の教育を受ける。アブドゥル・ラティフ・ジャミール・グループ(ALJ)創設者であるアブドゥル・ラティフ・ジャミールの孫。ALJグループは、世界13ヶ国で主に自動車の販売、小売、金融サービスを行っており、トヨタ、トヨタ・レクサス、ダイハツ車の独占的販売権をもつ。 |
小宮山 宏氏 (日本 / 三菱総合研究所理事長・東京大学総長顧問)
東京大学工学部化学工学科卒業。同大学大学院工学系研究科博士課程修了。1988年東京大学工学部教授、2000年工学部長、大学院工学系研究科長、2003年副学長などを経て、2005年4月第28代総長に就任。2009年3月に総長退任後、同年4月より現職。現在の日本を他国に先駆けて課題が顕在化している「課題先進国」と定義し、国際社会で真の競争力を持つために、我々は何をすべきかを説く。また、物質とエネルギーの視点から地球が持続的であるために、2050年までの長期を見据えたロードマップ「Vision 2050」を提唱する。専門は化学システム工学、地球環境工学、知識の構造化。地球温暖化問題の第一人者でもある。著書に「地球持続の技術(岩波新書)」、「知識の構造化(オープンナレッジ)」、「『課題先進国』日本(中央公論新社)」など多数。 |
黒川 清氏 (日本 / 政策研究大学院大学アカデミックフェロー)
東京大学医学部卒業。同大学院医学研究科修了(医学博士)。1969-84在米、ペンシルバニア大学医学部生化学助手、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部内科助教授を経て、79年UCLA医学部内科教授。89年東京大学医学部第一内科教授、96年東海大学医学部長、東京大学先端科学技術研究センター客員教授他を経て現職。InterAcademy Council, International Council of Science等の国際科学者連合体の役員、委員を務め、幅広い分野で活躍。2003年~07年日本学術会議会長、内閣府総合科学技術会議議員。2005年~09年WHO Commissioner。米国ナショナル・アカデミー医科学研究所会員、米国内科学会マスター等。2011年東京電力福島原子力発電所事故調査委員会委員長。 |
スニール カント ムンジャル氏 (インド / ヒーローコーポレートサービス社会長)
ヒーローサイクル社、ヒーローホンダモーターズ社、ムンジャルショーワ社などから成るヒーローグループのサービス・ビジネス部門であるヒーローコーポレートサービス社の会長を務め、また多数のグループ企業の取締役を兼務。Life Insurance Corporation of Indiaなど、グループ外の企業の取締役会メンバーも務める。インド工業連盟(CII)の代表(2004年~2005年)、首相貿易産業委員会委員、地方ビジネス拠点協議会(Rural Business Hub Council)の共同委員長、証券取引委員会(SEBI)下の証券市場研究所(National Institute of Securities Market) 理事会メンバー、インド政府計画委員会の産業諮問委員会委員等歴任。Indian School of Business, Hyderabadのボードメンバー。 |
N.R. ナラヤナ ムルティ氏 (インド / インフォシス創設者・名誉会長)
IITカンプール校にて修士号取得。1981年に他6人の仲間と共に、インフォシス社を創業。以来20年、CEOとして世界的 IT コンサルティング・ソフトウェアサービス供給会社に成長させる。インドにおいて、コーポレートガバナンスの向上に関する主要な取り組みを率いるとともに、アジア諸国でも IT アドバイザーを務める。2004年、米国「タイムス誌」では、「グローバル・テック・インフルエンシャル」(世界的にテクノロジーの未来に影響を与える者)10傑に選出、また2005年の英国「エコノミスト誌」の「最も賞賛されるグローバル・リーダー」で、15人中8位、また英国「ファイナンシャル・タイムス紙」の「最も尊敬されるビジネスリーダー」で、28位にランキングされた。IIITバンガロール校、INSEAD、ウォートン・スクールなど多数の有力校のアドバイザリーボード・メンバーを務める。2007年に大英帝国勲章(CBE)、2008年にフランスレジオンドヌール勲章(Officer)を授与される。2010年、米国科学アカデミー外国会員に選出。 |
ペール ヌーデル氏 (スウェーデン / アルブライトストーンブリッジグループシニアディレクター・元財務大臣)
ストックホルム大学で法学士取得。1994年から2009年まで下院議員をつとめる。1997年から2002年まで内閣総理大臣秘書、その後、内閣メンバーに就任し、2002年から2004年まで政策調整大臣、2004年から2006年まで財務大臣に就任。現在は、スウェーデン国立年金基金議長、EQT(スカンジナビア最大の非上場企業)産業アドバイザー、スウェーデンの経済誌Dagens Industriのコラムニストもつとめる。 |
カリ オラビ レイビオ氏 (フィンランド / ヘルシンキ大学名誉学長)
ヘルシンキ大学の医学部を卒業後、カリフォルニア大学でポスドク研究員、ワシントン大学で客員教授を務める。その後、小児科病院に勤務し、周産期医学の教授、新生児集中ケア室長、ヘルシンキ大学医学部長などを歴任。2003年より2008年まで同大学長。2006年よりフィンランドアカデミーの会長も務めた。2008年より、国際科学会議(ICSU)副会長。主な研究テーマは、プリン代謝、酸化剤、酸化防止剤、小児科における臨床研究、高等教育に関する諸問題。 |
チャールズ P. ロックフェラー氏(米国)
米国上院議員ジョン D. ロックフェラー四世の子息。スタンフォード大学卒業後、ニューヨーク近代美術館にインターン勤務。その後ベルリン・キャメロン・アンド・パートナーズ社を経て、2000年よりサザビーズ社に勤務。現在は、ジョージタウン大学マクドノービジネススクール在学中。Asia Society and Museum(アジアのコレクションを展示する美術館)、 Historic Hudson Valley(歴史保存のための非営利団体)の被信託人を務める。 |
クラウス シュワブ氏 (スイス / 世界経済フォーラム創設者・エグゼクティブチェアマン)
スイス連邦工科大学、フライブルグ大学、ハーバード大学卒。機械工学博士、経済学博士。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスなどから、6つの博士号と名誉教授のタイトルを授与された。ジュネーブ大学にて、ビジネス政策の教鞭を取った後、1971年、世界経済フォーラム設立。1998年にシュワブ財団、2004年には、ヤング・グローバル・リーダーズ・フォーラムを設立。また、学術界や国連関係も含む公的機関でも活躍している。1979年来、毎年発表している「世界競争力レポート」その他、著書も多数。これらの長年の貢献やイニシアティブを称えられ、聖マイケル・聖ジョージ勲章 (KCMG)など多数を授与されている。 |
許 智宏氏 (中国 / 北京大学元学長)
専門は植物生理学。北京大学生物学部学士号、中国科学院上海植物生理学研究所修士号取得後、中国科学院上海植物生理学研究所植物分子遺伝学国家重点実験室主任、上海植物生理学研究所所長、中国科学院副院長を経て、1999年から2008年まで北京大学学長をつとめる。現在は、国連ユネスコ人間・生物圏中国国家委員会主席、中国細胞生物学会学会長、北京大学生命科学学院教授、中国科学学院教授、中国科学院上海生命科学研究員教授をつとめる。 |
横山 禎徳氏 (日本 / 東京大学EMP特任教授・元マッキンゼー社東京支社長)
東京大学工学部建築学科卒。前川国男建築設計事務所、ニューヨークのデービス・ブローディ アンド アソシエーツ勤務を経て、ハーバード大学デザイン大学院にて都市デザイン修士、マサチューセッツ工科大学経営大学院にて経営学修士号取得。1975年にマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。1989年から1994年には東京支社長を兼務。2006年にマッキンゼー社を引退後、オリックス、三井住友銀行などの社外取締役に就任。医療ヘルスケア関連のNPOや、生涯教育開発財団の理事、森ビル、広島市長のアドバイザーなど、幅広い活動を行う。 |
吉野 洋太郎氏 (米国 / ハーバード大学ビジネススクール名誉教授)
米国スタンフォード大学ビジネススクールにて経営学博士号取得。専門は、グローバル経営戦略及びマネジメント、競争戦略、マネジメント全般。スタンフォード大学、カリフォルニア大学を経て、1971年ハーバード・ビジネス・スクール教授に就任。Herman C. Krannert Professor に推挙され、現在にいたる。ハーバード・ビジネス・レビュー誌、ストラテジック・マネジメント・ジャーナル誌編集会議メンバーを務めた他、ハーバード大学ライシャワー日本研究所、アジア・センターの設立メンバー・理事、全米経済研究所の理事会メンバーを歴任。IBM、GE、イーライ・リリー、ファイザー製薬、BP、アーンスト・ヤング、フィリップス等企業のコンサルタントとしても活躍。”Invisible Link: Organization of Trade” (the MIT Press), “Strategic Alliances” (the Harvard Business School Press)等、著書多数。 |
ハイメ アウグスト ゾベル デ アヤラ氏 (フィリピン / アヤラコーポレーションCEO)
ハーバードカレッジ経済学部を首席卒業。ハーバード・ビジネススクール経営学修士号取得。ハーバード・ビジネススクール卒業生最高栄誉賞受賞。現在、アヤラコーポレーション会長兼最高経営責任者。土地開発・不動産業を営むアヤラコーポレーションは180年続く、フィリピンでも最も古くからある企業の一つ。その他にも、BPI銀行、電話会社のGlobe Telecom、水道会社のManila Water Company、車の販売を行うAyala Automotive Holdings CorporationsやBPO事業など数多くのビジネスに関わっている。 |
ステファン ノレーン氏 (スウェーデン / 東京大学総長室顧問)
ウプサラ大学、ヨーテボリ大学政治学科。スウェーデン通産省勤務後、モザンビークスウェーデン大使館1等書記官、モスクワスウェーデン大使館公使、ポーランドスウェーデン大使を歴任し、2006年より駐日スウェーデン大使。現在、東京大学総長室顧問。 |
(※所属・役職等は2015年時のデータです。)