量子ゆらぎから天の川銀河の形成史の解明を通じたAIの進展

村山 斉
Beyond AI 研究推進機構
教授
    
カブリ数物連携宇宙研究機構
教授
宇宙には、太陽、銀河、銀河団、また銀河分布の網の目構造(大規模構造)の豊かな階層構造があります。これら宇宙構造は、非常に面白い、また不思議なシナリオで形成されたと考えられています。まず、宇宙がバクテリアよりも小さかった宇宙極初期に、量子力学の不確定性関係が予言する“量子ゆらぎ”が宇宙の始まりの大爆発“インフレーション”とよばれる急激な膨張で引き延ばされ、宇宙構造の種を作りました。その後、正体不明のダークマターの重力で、その種ゆらぎが成長し、ダークマターが集合した領域に、星、銀河が作られ、銀河が合体・吸収を繰り返し、より大きな宇宙構造を作ってきました。さらに、“最近”の宇宙(約70億年前)では、これも謎のダークエネルギーによる加速膨張が始まり、構造形成の成長を妨げてきたというシナリオです。すばる望遠鏡をはじめとする天文ビックデータに機械学習・AIの手法を適用し、我々の住む天の川銀河から宇宙の大規模構造の起源を明らかにし、ダークマター、ダークエネルギーの謎に迫るのが本研究の目的です。
Beyond AI 研究推進機構

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共同実施者

ソフトバンク
 

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  • 担当: Beyond AI 研究推進機構    
  • メールアドレス: info[at]beyondai.jp
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