構造生命科学領域における世界的に卓越した最先端教育研究事業

吉川雅英
医学系研究科
教授    構造生命科学連携研究機構・機構長
 構造生命科学は、生体分子や細胞、組織、臓器のそれぞれのレベルで、形・位置・ダイナミクス情報を得る学問である。これまでの構造生物学は、主に分子構造を原子レベルで解明するものであったが、ここでの構造生命科学は、それよりもより大きな範囲、つまり細胞、組織、臓器までも含むクロススケールの構造を対象とする。従って、構造生命科学は、様々な生命現象の理解や医学に不可欠となっており、医学系研究科、理学系研究科、薬学系研究科、及び、定量生命科学研究所に共通に必要とされている。
 構造生命科学に必要とされるのは、ハイスループットに大量のデータを収集出来る顕微鏡である。例えば、クライオ電子顕微鏡は1日に数テラバイトのデータを収集出来る。このデータから構造をバイアス無しに導き出し、生命現象のメカニズムの解明や創薬に役立てる為に、mdx等の大型計算機を用い、データ駆動型の生命科学を推進する。
クライオ電子顕微鏡 Titan Krios G4i
構造生命科学連携研究機構
クライオ電子顕微鏡によって解かれたミトコンドリア外膜の(膜タンパク質複合体)SAM複合体
Nature 2021 590:163-169

プロジェクトに関するURL

共同実施者

Radostin Danev、濡木理、胡桃坂仁志

主な関連論文

Cryo-Electron Microscopy Methodology: Current Aspects and Future Directions.
   Danev, R., Yanagisawa, H., Kikkawa, M.
   Trends Biochem Sci  2019 44:837-848

関連するSDGs項目

  • 目標3:すべての人に健康と福祉を
  • 目標4:質の高い教育をみんなに
  • 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

問い合わせ先

  • 担当: 医学系研究科 中村一彦
  • 内線: 23339
  • 電話: 03-5841-3339
  • メールアドレス: nakamurakz[at]m.u-tokyo.ac.jp
    ※[at]を@に置き換えてください
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