開放量子系のダイナミクス

  • 1.5 量子学際(生命科学、数学、素粒子、宇宙、天文、重力)
  • 2.3 量子物性(トポロジカル物質、熱電素子、機能物性など)
羽田野 直道
生産技術研究所
教授
開放量子系とはマクロな外界と相互作用するミクロな量子系です。量子系の実験では測定装置が量子系と相互作用するため、実験系が開放量子系になることが不可避です。ところがこれまでは相互作用を摂動的に扱う理論がほとんどでした。それに対応して実験も実験対象を乱さないように「そーっ」と測定することに多大な努力と資金が費やされています。開放量子系でこそ起こる現象を理論的に明らかにすれば、量子系の実験も大きく様変わりするでしょう。
ミクロ系への残存確率の時間変化を、共鳴状態の成分と反共鳴状態の成分に分解することによって、崩壊と成長を記述できる
N. Hatano and G. Ordonez, Time-Reversal Symmetry and Arrow of Time in Quantum Mechanics of Open Systems, Entropy 21 (2019) 380 (14 pages)

共同実施者

Gonzalo Ordonez, Tomio Petrosky, Savannah Garmon

主な関連論文

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