浮沈式生簀と可変深度型生簀の開発

北澤 大輔
生産技術研究所
教授
  • 宮城県
牡鹿郡女川町
ギンザケは、高水温による制限のため、11月から翌年7月の初めまで養殖されている。秋サケ漁が始まる前の8月まで生産できれば、商品の価値を上げることができる。夏季は成層しているため、生簀をより深い位置に設置すると水温を下げることが可能である。そこで、適温域でギンザケ養殖を行えるよう、可撓性ホースへの給排気による浮沈式生簀を開発した。宮城県女川での実証実験によって、水温の低い深度10~20m付近でギンザケを養殖することができ、養殖期間の長期化と出荷調整に成功した。さらに、近年、水温の上昇に加えて、台風の大型化に伴う高波浪、赤潮、貧酸素水塊などが発生し、生簀の破損や養殖魚の大量死などの被害が発生している。そこで、生簀の深さ方向の設置位置を任意に設定できる可変深度型生簀を開発し、環境モニタリングデータに基づいて生簀の深さ方向の位置を調整することが可能となった。
浮沈式生簀と自動給餌設備
北澤撮影
実証海域の水温鉛直分布の変動
北澤作成

連携先

  • 名称: 宮城県牡鹿郡女川町
  • 区分: 自治体
  • 所在都道府県: 宮城県

地域連携区分

  • 研究対象・実装現場としての地域連携

共同実施部局/共同実施者

農学生命科学研究科/潮秀樹教授

実施期間

2012年12月1日~2019年3月31日

問い合わせ先

  • 担当: 北澤大輔
  • メールアドレス: dkita[at]iis.u-tokyo.ac.jp
    ※[at]を@に置き換えてください

関連するSDGs項目

  • 目標14:海の豊かさを守ろう
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