北陸産業活性化センターと地域未来社会連携研究機構との連携事業

松原 宏
地域未来社会連携研究機構
機構長
  • 富山県
  • 石川県
  • 福井県
東京大学地域未来社会連携研究機構と北陸産業活性化センターが連携協定を締結し、ワークショップ、セミナー、調査研究事業など各種の連携事業を展開し、地域の政策課題研究、政策提案、大学等の研究成果の社会実装など多様な地域課題の解決に向けたプロジェクトを実施する。

〇共同事業「北陸地域における先端ものづくり産業の国際競争力強化事業の創出」の実施
機構では、北陸産業活性化センターが受託した、経済産業省の2018年度「地域中核企業創出・支援事業」を主導し、北陸地域における先端ものづくり産業の国際競争力強化事業の創出に貢献した。具体的には、150人規模のセミナーを2回開催し、北陸3県の工作機械企業、大学、公設試関係者50名の研究会を5回開催し、工場内および工場間でのIoT化・AI導入の実現可能性を検討し、「地域未来投資促進法」の連携支援計画を策定、国の承認を得た。

〇「課題解決のためのIoT・AI活用ガイド」の作成
上記の経済産業省「地域中核企業創出・支援事業」の成果として、2019年3月に「課題解決のためのIoT・AI活用ガイド」を作成し、中部経済産業局電力・ガス事業北陸支局のホームページにて公開した。

〇地域の現場でのデータ活用の促進 ~SINETの活用に向けて~
こうした北陸3県での機構の取り組みは、「地域未来投資促進法」の「北陸地域における工作機械を中心とした産業高度化連携支援計画」として結実し、2018年末に国からの承認を得た。広域圏域での連携支援事業の展開は全国的にも珍しく、連携協定を結んでいる金沢工業大学とも連携しながら、北陸の先端ものづくり産業の国際競争力強化に貢献していく。とりわけ、工作機械産業の国際競争力向上には、IoT化・AI導入は不可欠であり、情報基盤センター、情報学環とともに、SINETを活用し地域の現場と東京大学とを結び、質量ともに高水準のデータ活用を促進していく。
○共催セミナーの開催 2020年2月19日には、石川県金沢市にて機構と北陸産業活性化センターとの共催で、「データ駆動型社会における北陸地域の未来」をテーマにしたセミナーが開催され、東京大学の越塚登教授が、「IoTやAIを活用した地方経済活性化と地域課題の解決」と題した基調講演を行い、機構の参画教員3名が報告を行った。今後もこうしたセミナーを地方の連携先機関と実施していく予定である。
工作機械企業の第2回研究会の様子
地域未来社会連携研究機構
共催セミナーで基調講演に登壇した越塚教授
地域未来社会連携研究機構

連携先

  • 名称: (一財)北陸産業活性化センター
  • 区分: 一般財団法人
  • 所在都道府県: 石川県

地域連携区分

  • SDGsやSociety5.0に立脚し社会改革を主導する地域連携
  • 地域固有の問題解決から一般化を目指す地域連携
  • 地域貢献と知の循環が双方向で成立する地域連携
  • 東京大学が有する総合力と先端性を生かす地域連携
  • 研究対象・実装現場としての地域連携
  • 行政等におけるアドバイサリー

プロジェクトに関するURL

共同実施部局/共同実施者

地域未来社会連携研究機構を構成する11部局

関連する協定

北陸産業活性化センターと地域未来社会連携研究機構との連携協定(2018年4月1日締結)

実施期間

2018年4月1日~

問い合わせ先

  • 担当: 松原宏
  • メールアドレス: office[at]frs.c.u-tokyo.ac.jp
    ※[at]を@に置き換えてください

関連するSDGs項目

  • 目標8:働きがいも 経済成長も
  • 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろ
  • 目標10:人や国の不平等をなくそう
  • 目標11:住み続けられるまちづくりを
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