東大先端研・小布施町コミュニティ・ラボ

小泉 秀樹
先端科学技術研究センター
教授
  • 長野県
上高井郡小布施町
本プロジェクトでは、小布施町の中でも、これまでまちづくりの焦点があまり当てられてこなかった町の周縁部に広がる農村地域の「都住地区」を対象に活動をしている。この地区は、市街化調整区域や農業振興地域の指定を受けており、豊かな農村風景が維持されている一方で、こうした土地利用規制の決定から約半世紀の年月が経過しており、現代の地域ニーズにあっていないという指摘もある。
これまで初年度には空き家の外観目視調査を、2017年度にはインタビューや文献調査を通して空き家の実態調査と地区の暮らしに関する属性別のヒアリング調査を、2018年度には都市計画の諸制度や自治組織に関する勉強会やワークショップ、土地利用現況調査、そして中学生以上全員を対象とした「集落全員アンケート」を実施して多角的な視点から地域のニーズや課題の調査を行なってきた。2019年度にはこれまでの調査で見えてきた成果を踏まえ、利用頻度の低い空間資源の活用に関する社会実験を行って地域のニーズの顕在化や空間活用の可能性を探る活動「都住の縁側」や、課題の背景にある住民の方の地域への想いを共有する対話の場「ふらっトーク」の運営を行なった。
今後も地域住民の方々のニーズや将来の望ましい地域のあり方について対話の場を弾力的に重ね、また空間資源を活用した社会実験などを通して、ボトムアップ型のアプローチから暮らしや土地利用のビジョンづくり、さらに制度設計やアクションプランの策定へ向けた活動を展開する予定である。
空間資源活用社会実験「都住の縁側」の様子
東大先端研・小布施町コミュニティ・ラボ
対話の場「ふらっトーク(女性編)」の様子
東大先端研・小布施町コミュニティ・ラボ

連携先

  • 名称: 長野県小布施町役場、長野県庁
  • 区分: 自治体
  • 所在都道府県: 長野県

地域連携区分

  • 地域固有の問題解決から一般化を目指す地域連携
  • 地域貢献と知の循環が双方向で成立する地域連携
  • 東京大学が有する総合力と先端性を生かす地域連携
  • 研究対象・実装現場としての地域連携
  • 行政等におけるアドバイサリー

プロジェクトに関するURL

関連する協定

「東京大学・小布施町コミュニティラボ」設立に関する協定書

実施期間

2016年6月1日~2021年3月31日

問い合わせ先

  • 担当: 新雄太
  • 電話: 03-5841-6256
  • メールアドレス: yuts[at]cd.t.u-tokyo.ac.jp
    ※[at]を@に置き換えてください

関連するSDGs項目

  • 目標11:住み続けられるまちづくりを
  • 目標12:つくる責任つかう責任
  • 目標15:陸の豊かさも守ろう
  • 目標16:平和と公正をすべての人に
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