中世が輝く島根県益田市歴史観光プログラム企画開発プロジェクト

友吉清一
本部卒業生課
業務協力者
  • 島根県
益田市
益田市は今から800~400年前の中世という時代に大きく繁栄し、またその時代の様々な文化財や美術品が豊富に残り、それらの文化財や美術品から魅力的な歴史が事実として判明し、「中世文化の薫るまち」と称されている。
それは、(1)当時の領主であった益田氏の城・七尾城跡や館・三宅御土居跡といった遺跡、(2)益田氏ゆかりの萬福寺・医光寺といった寺院、(3)それらの寺院に益田氏が招いた画聖雪舟が築いたと言われる庭園、(4)こうした益田氏の政治・軍事・文化を支えた経済基盤である日本海交易の様子と湊町の遺跡、などであり、中世の時代を伝えるまちとしては、東の鎌倉に対し西の益田と言っても過言ではない。
また、現在の益田に生きる人々も、こうした遺産を活用したまちづくりに取り組んでおり、(5)益田氏が毛利元就に振舞った料理を再現する「中世の食」再現プロジェクト、(6)観光客に丁寧な解説をする「益田観光ガイド友の会」、(7)様々な形で学校教育に中世益田の歴史を取り入れようとする運動、(8)益田氏の城下町で行われる「七尾まつり」、(9)歴史・文化情報の発信拠点である「益田市歴史文化研究センター」、「益田市立雪舟の郷記念館」などを有し、「歴史を活かしたまちづくり」に取り組んでいる。
そこで、これらのことをキーとなる「ひと」への聞き取りも交え、益田の中世を魅力的に紹介する観光プログラムを企画開発する。

[1]事前学習
益田家の古文書を所蔵する東京大学史料編纂所で、古文書の閲覧や中世益田の魅力や取組についての事前学習を行う。

[2]現地フィールドワーク(FW)
1日目 12:15 萩・石見空港着 - 昼食 - 事前学習
2日目 終日FW 市内中世の史跡見学
3日目 終日FW 市内中世の史跡見学
4日目 午前 市内中世の史跡見学、午後 観光プログラム立案

※観光プログラム立案にあたっての注意点。
1)独自にターゲットを設定すること
2)プログラムは益田市ならではのものとし、実現可能性を有するものとすること
3)立案にあたっては必要に応じ、関係機関との調整を図ること
4)プログラムの内容は観光客の滞在時間の延長につながり、観光消費額の増加に寄与するものであること

[3]事後報告
立案した観光プログラムをパワーポイントで作成し、益田市に提出。
益田越中守兼堯像
参加学生提供
宮ケ島・衣毘須神社と戸田小浜の漁村
参加学生提供

地域連携区分

  • 地域固有の問題解決から一般化を目指す地域連携
  • 学生の教育を中心としたプログラム

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実施期間

2019年9月8日~2019年9月16日
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