災害対策トレーニングセンターの設置・運営

  • 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろ
  • 目標11:住み続けられるまちづくりを
  • 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
沼田 宗純
生産技術研究所
准教授/大学院情報学環 准教授
我が国では、これまでも一般の国民から政府まで、災害に対する様々な訓練や対策を行ってきた。しかし、室内での座学とワークショップを中心としたものが多く、実際に災害が発生すると、自治体から住民までが、何をどのようにすればよいのかわからないという混乱や機能不全に陥り、十分な災害対応ができない状況が各所で発生している。これは、被災市町村だけの状況ではなく、都道府県や政府、中央省庁においても同様で、未だ改善の余地が大きいと言える。
そこで、市町村、都道府県、国の行政職員をはじめ国民各層を対象に、災害対応能力を高めるため、体系的かつ実践的な教育訓練センター「災害対策トレーニングセンター」を開設した。教育訓練にあたっては、生産技術研究所及び大学院情報学環を中心に、関係機関や学部、研究室及び一般財団法人生産技術研究奨励会の研究会に所属する企業各社が産学協働で行い、我が国に適した具体的な災害対応訓練及び教育システムの標準化を研究、開発、提供する。同時に、国内最高峰の教育訓練センターとするため、中央省庁と連携し、災害対応に関わる最新の研究、知見、技術を集積し、より効率的な災害対応の研究成果をトレーニングに反映させ、国内外に提示できる機関としての運用を図る。
防災の優秀かつ実践的な人材の国際的な養成機関として、持続的な発展を遂げられるものとするとともに、人類を待ち受ける未来の様々な災害、困難な事象に対し、乗り越える知恵と技術を生み出せる人材を養成、輩出し、社会に貢献する。
南伊豆町でのトレーニングの様子
沼田 宗純
生産技術研究所でのトレーニングの様子
沼田 宗純

プロジェクトに関するURL

共同実施者

一般財団法人 生産技術研究奨励会 RC95研究会の会員企業

主な関連論文

主な関連論文
沼田 宗純, 井上 雅志, 目黒 公郎: 災害対応業務のフレームワークの構築~2011 年東日本大震災・2015 年関東・東北豪雨・2016年熊本地震の災害対応業務の分析結果を踏まえて~,土木学会論文集A1(構造・地震工学), 73 巻 (2017) 4 号, pp. 258-269.

問い合わせ先

  • 担当: 沼田 宗純
  • 電話: 03-5452-6445
  • メールアドレス: numa[at]iis.u-tokyo.ac.jp
    ※[at]を@に置き換えてください
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