デルタ危機と水害レジリエンス:自然環境、インフラ、社会経済構造の多次元分析モデルの探求

  • 目標1:貧困をなくそう
  • 目標6:安全な水とトイレを世界中に
  • 目標11:住み続けられるまちづくりを
  • 目標13:気候変動に具体的な対策を
川崎 昭如
工学系研究科
社会基盤学専攻 水循環データ統融合の展開学 社会連携講座 特任教授
急増する人間活動や気候変動により、デルタ都市の洪水リスクが高まっており、世界的なデルタの危機が提起されている。これに対してレジリエンスに注目する研究が蓄積されているが、その概念の確立には至っていない。そこで本研究では、デルタ都市の水害に対する脆弱性とレジリエンスのあり方を、研究史の再検討、モデル開発、事例研究の三つの面から明らかにすることを目的としている。

すなわち、研究史の再検討によりレジリエンスと脆弱性についての概念を整理し、新たな分析モデルと測定方法を開拓する。そして、事例研究を通して自然環境、インフラストラクチャ、社会・経済的構造がいかに脆弱性とレジリエンスを生み出すかを明らかにすることを目指している。

本研究は、工学、人類学、経済学の学際チームにより、自然環境、インフラ、社会・経済的構造の3つの問題系が交差する多元的な水害レジリエンス分析モデルを探求する創造的研究を展開している。
新興メガデルタ都市の自然環境と開発、社会発展の分析枠組み
川崎昭如
ドローンによる浸水地区の撮影
川崎昭如

プロジェクトに関するURL

共同実施者

・森田 敦郎 大阪大学 人間科学研究科人類学研究室 准教授
・遠藤 環 埼玉大学 人文社会科学研究 准教授
・ヘンリー マイケル 北海道大学工学研究院 准教授
・池内 幸司  東京大学 工学系研究科 社会基盤学専攻 教授

主な関連論文

1.Kawasaki, A., Rhyner, J. (2018) Investing in disaster risk reduction for resilience: Roles of science, technology and education. Journal of Disaster Research, 13(7), 1181-1186. doi: 10.20965/jdr.2018.p1181
2.Henry, M., Kawasaki, A., Takigawa, I., Meguro, K. (2017) The impact of income disparity on vulnerability and information collection: an analysis of the 2011 Thai flood. Journal of Flood Risk Management. doi.org/10.1111/jfr3.12144

問い合わせ先

  • 担当: 工学系研究科 社会基盤学専攻 川崎昭如

  • メールアドレス: kawasaki[at]hydra.t.u-tokyo.ac.jp
    ※[at]を@に置き換えてください
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