大町市街地における空き家活用まちづくり共同研究事業


新 雄太
工学系研究科
特任助教
- 長野県
これまでの大学と行政による共同研究で推進してきた、地元の高校生から自治会長まで多様な主体が参画するスクール形式の「空き家の学校」の取り組みが特徴である。不動産所有者や移住希望者らも参加する機会として成長し、空き家の大掃除から民泊の勉強、リノベーションまでも学びながら実践するプロセスの共有の現場となっている。空き店舗の再生プロセス自体を段階的に学びの場として扱い、協働で創り上げることで、地域の様々な方々との接点を構築した。人と情報の集う新たな交流拠点として、日々進化している。これからの「空き資源の活用・流通」における環境が構築しつつある。
この取り組みを起点にして公民学連携のエリア・マネジメント組織「信濃大町まち守舎」が2019年5月に発足し、イベント時などの非日常的な機会だけでなく、日常的な多主体の活躍・連携拠点として、やま遊びから移住定住、空き家、暮らし、人に関する相談窓口の開設や住人自らが案内する住人十色のまち歩き「大町わがまち案内人」のシリーズ化、空き家の相談会の開催、インスペクションの促進等の様々な取り組みを本事業において展開している。
そして現在は、特にこれまで曖昧であった空き資源の見える化をウェブサイトの設立を契機にして促そうと試みている。これまでの住情報のあり方を問い直し、「人を紹介する不動産情報サイト」の開設を進めている。具体的には、空き資源カルテの作成を通して建物の履歴や物語を所有者らへの取材記事として紹介するものであり、人と人が出会える情報生産を目指している。この積み重ねによって、単なる空き家一軒の解消に留まらない、地域自治の編み直しや観光客・移住者等の受け皿としての価値を高めることを目指している。
この取り組みを起点にして公民学連携のエリア・マネジメント組織「信濃大町まち守舎」が2019年5月に発足し、イベント時などの非日常的な機会だけでなく、日常的な多主体の活躍・連携拠点として、やま遊びから移住定住、空き家、暮らし、人に関する相談窓口の開設や住人自らが案内する住人十色のまち歩き「大町わがまち案内人」のシリーズ化、空き家の相談会の開催、インスペクションの促進等の様々な取り組みを本事業において展開している。
そして現在は、特にこれまで曖昧であった空き資源の見える化をウェブサイトの設立を契機にして促そうと試みている。これまでの住情報のあり方を問い直し、「人を紹介する不動産情報サイト」の開設を進めている。具体的には、空き資源カルテの作成を通して建物の履歴や物語を所有者らへの取材記事として紹介するものであり、人と人が出会える情報生産を目指している。この積み重ねによって、単なる空き家一軒の解消に留まらない、地域自治の編み直しや観光客・移住者等の受け皿としての価値を高めることを目指している。

信濃大町まち守舎

信濃大町まち守舎
連携先
- 名称: 大町市、信州大学
- 区分: 自治体、大学
- 所在都道府県: 長野県
地域連携区分
- 地域固有の問題解決から一般化を目指す地域連携
- 地域貢献と知の循環が双方向で成立する地域連携
- 研究対象・実装現場としての地域連携
- 行政等におけるアドバイサリー
プロジェクトに関するURL
関連する協定
大町市・東京大学・信州大学 共同研究契約
問い合わせ先
- 担当: 新 雄太
- 電話: 03-5841-6256
- メールアドレス: yuts[at]cd.t.u-tokyo.ac.jp
※[at]を@に置き換えてください
関連するSDGs項目
- カテゴリナビ