NEDO高性能・高信頼性太陽光発電の発電コスト低減技術開発／革新的新構造太陽電池の研究開発／超高効率・低コストIII-V化合物太陽電池モジュールの研究開発（超高効率セルおよび低コスト化技術開発）

本プロジェクトでは、現在、宇宙用途で採用されているものの一般向けには普及していないIII-V族化合物太陽電池などの超高効率太陽電池において、将来の普及を目指し、現在の太陽電池並みのコストで製造するための低コスト化の要素技術開発、並びに太陽電池の効率向上により発電コスト低減を実現する要素技術開発を合わせて行うことで、2030年に7円/kWhを達成する手段を開発する。具体的には、変換効率30％以上の薄膜III-V化合物太陽電池で、①超高効率化、②製造装置、製造プロセス、③多接合化のためのエピタキシャルリフトオフ法、ウエハ接合などの製造コスト低減のための要素技術開発、④低コストモジュール化の要素技術開発とその屋外評価・実証を行う。

産業技術総合研究所、シャープ(株)、パナソニック(株)、大陽日酸(株)、タカノ(株)、豊田工業大学、電気通信大学、神戸大学、名古屋大学、名城大学、宮崎大学、東京農工大学、大阪市立大学、埼玉大学

・T. Sogabe, Y. Shoji, M. Ohba, K. Yoshida, R. Tamaki, H-F. Hong, C-H. Wu, C-T. Kuo, S. Tomić and Y. Okada, “Intermediate-band dynamics of quantum dots solar cell in concentrator photovoltaic modules”, Scientific Reports (Nature Publishing), 4, 4792 (2014).
・Yoshitaka Okada, Tomah Sogabe and Yasushi Shoji, “Intermediate Band Solar Cells”, in Advanced Concepts in Photovoltaics, edited by A. J Nozik, G. Conibeer and M. C. Beard (2014, Royal Society of Chemistry, UK).
・ Y. Okada, N. J. Ekins-Daukes, T. Kita, R. Tamaki, M. Yoshida, A. Pusch, O. Hess, C. C. Phillips, D. J. Farrell, K. Yoshida, N. Ahsan, Y. Shoji, T. Sogabe and J-F. Guillemoles, “Intermediate band solar cells: Recent progress and future directions”, Applied Physics Reviews, 2, 021302 (2015).
・D. J. Farrell, H. Sodabanlu, Y. Wang, M. Sugiyama and Y. Okada, “A hot-electron thermophotonic solar cell demonstrated by thermal up-conversion of sub-bandgap photons”, Nature Communications, 6, 8685 (2015).
・岡田 至崇、「量子ドット太陽電池　―現状と展望―」、日本エネルギー学会誌、96, 142 (2017).
・中野 義昭、杉山 正和、「集光型超高効率太陽電池　―現状と展望―」、日本エネルギー学会誌、96, 137 (2017).

岡田 至崇、曽我部 東馬、庄司 靖、出願番号PCT/JP2015/086247
「太陽電池」　2015/12/25出願（高効率量子ドット太陽電池に関して）