「東京大学北京代表所」開所式での挨拶

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式辞・告辞集 「東京大学北京代表所」開所式での挨拶

国立大学法人東京大学総長 小宮山  宏
平成17年(2005年)4月27日

 ご紹介いただきました東京大学総長の小宮山宏でございます。本日は皆様大変ご多用中のところ、ご列席賜り、まことにありがとうございました。本日ここに東京大学北京代表所を開設するにあたりまして、東京大学総長として一言ご挨拶を申し上げます。
  この北京代表所は、東京大学が、その知的総合力を結集して設置する初めての全学的な海外拠点であります。また、この北京代表所は、すでに北京市をはじめ各地に海外拠点を設置している欧米及び日本の多くの大学とは異なり、中国で初めて、中国政府の許可を得て、正式に登記された海外拠点であると承知しております。
  この登記の実現にご尽力いただいた中国政府の関係部門と北京市政府に対して、東京大学を代表して心より感謝申し上げたいと存じます。また、東京大学との学術交流を長年促進していただいた各大学・研究機関・政府機関の皆様方に、この北京代表所の開設に至るまでの様々なご支援に対しましても、心より感謝申し上げます。
  さて、この北京代表所では、有能な教職員の雇用により、研究教育交流を加速的に促進させるとともに、国際産学官連携という新しい課題に挑戦したいと考えております。このような挑戦は、登記によりオフィスが法人格をもつことによって初めて可能になるものであり、この点は世界の学術界からも注目されております。
  21世紀はアジアの時代だと言われております。そのアジアを代表する日中両国の学術交流が促進されることは、アジアの持続可能な発展を学術の面から保障することにつながると確信いたしております。本日開設されました北京代表所は、その規模は決して大きくはありませんが、これからの活発な学術交流活動の展開によって、その存在感を大いに高めてくれることと期待いたしております。
  この開所式にあたりまして、本日ご列席の皆様方にお願いがございます。それは、皆様方がそれぞれの立場で、この北京代表所を日中学術交流の「ワンストップサービス」の場として、ぜひご活用いただきたいと言うことであります。このオフィスに来れば、日中学術交流に関する対処方針が明確に示される、そのような場にしていきたいと考えております。
  本日ご列席の皆様方に、北京代表所に対する温かいご支援を賜りますようお願いいたします。最後に、本日ご列席の皆様方のますますのご健勝とご発展を祈念いたしまして、私からの挨拶とさせていただきます。どうもご静聴ありがとうございました。


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