UTフォーラム招待宴時の挨拶

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式辞・告辞集 UTフォーラム招待宴時の挨拶

国立大学法人東京大学総長 小宮山  宏
平成17年(2005年)4月28日

 本日ご列席の皆様に対しまして、東京大学を代表して一言ご挨拶を申し上げます。本日は、ご多用のところお集まりいただき、まことにありがとうございました。とくに本日UTフォーラムの開催にご協力いただきました北京大学、清華大学、そして明日UTフォーラムの開催をお願いしております中国科学院をはじめとした関係各位に対しまして、その多大なご支援に心より御礼申し上げます。
  さてUTフォーラムは、東京大学が海外の一流大学・研究機関で開催する国際学術交流事業であり、すでにアメリカ合衆国、シンガポール、スウェーデンで開催しております。今回、中国で開催するに至りましたのは、昨日開所式を行いました東京大学北京代表所の設置に象徴されるように、東京大学が中国との学術交流を重視しているからにほかなりません。私個人にとっても、東京大学総長としての最初の海外訪問が中国であることに、大きな感慨を覚えるものであります。
  このUTフォーラムは、東京大学と海外の一流大学・研究機関の研究者・学生が一堂に会して、先端的研究成果を披露しあうとともに、研究教育における国際連携の可能性について討議することを目的としております。最近のUTフォーラムでは、教員・研究者主体のフォーラムと並んで、学生フォーラムと称する学生同士の自主的な活動を奨励してきましたが、今回は、残念ながら情勢を熟慮し、延期するという判断をいたしました。関係各位には、ご迷惑をおかけいたしましたが、なるべく早い機会に実施できるよう、引き続き準備を進めたいと思っております。
  私は、学術交流を通じた深い対話の継続は、相互信頼に基づく日中の友好関係の維持・発展に欠かせないものと確信いたしております。UTフォーラムのテーマとなりました中国学、材料学、医科学以外にも、日中両国に共通する重要な学術的課題は山積しております。そうした課題に果敢に取り組む叡智の結集こそが、産学官連携を含む日中両国の学術交流の促進には不可欠であると考えております。UTフォーラムが、そうした叡智を結集する大きな契機となることを願っております。
  本日のUTフォーラム招待宴は、東京大学北京校友会も兼ねてお集まりいただいております。ここには東京大学を卒業し、中国各界でご活躍の方々に多数ご参加いただいております。東京大学の卒業生は、東京大学のかけがえのない財産であり、国際的な校友会活動の活発化は、東京大学の国際化にも大いに貢献すると考えております。校友会の皆様方には、末永いおつき合いをお願いしたいと思います。
  最後に、日中学術交流のますますの発展と本日ご列席の皆様方のますますのご健勝を祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。本日は、どうもありがとうございました。

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