各国の環境負荷と責任を比較し、対応を促す総合指標：グローバル・コモンズ・スチュワードシップ・インデックスの開発
石井 菜穂子
未来ビジョン研究センター
教授 グローバル・コモンズ・センター ダイレクター
- 本指標は、気候変動や生物多様性、土地利用など地球環境システムを制御し安定化する主要な要素（グローバル・コモンズ）に、各国がどの程度環境負荷をかけているか、そして、将来の目標達成に向けての改善努力を定量的に評価する包括的指標である。ランキング等で国際的政策議論を惹起するとともに、政策を分析・評価・提言することを目指している。
- 2021年版では、33の指標をもとに99ヶ国と1つの地域（EU）を評価するとともに、2030/2050年目標に対する各国の改善努力に関する評価項目を新規に追加した。2030/2050年目標に対して、現状のままではほとんどの国が目標を達成できないことが明らかになった。
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共同実施者
- Zach Wendling 国連持続可能な開発ソリューション・ネットワーク（UN SDSN）
- Guillaume Lafortune 国連持続可能な開発ソリューション・ネットワーク（UN SDSN）
- Daniel Esty イェール環境学大学院 イェール・ロー・スクール 教授
- Reed Miller イェール環境学大学院 博士研究員
- 川崎 昭如 グローバル・コモンズ・センター 特任教授
主な関連論文
Lafortune, G., Wendling, Z.A., Miller, R., Schmidt-Traub, G., Esty, D., Woelm, F., Baez, C., Ishii, N., Kawasaki, A. (2021) Measuring countries’ impacts on the global commons: A new approach based on production and consumption based accounting. Understanding the Spillovers and Transboundary Impacts of Public Policies: Implementing the 2030 Agenda for More Resilient Societies [eds. OECD/EC-JRC], OECD Publishing, Paris, pp.167-191.
問い合わせ先
- 担当： 川崎 昭如
- 内線： 21550
- メールアドレス： kawasaki[at]ifi.u-tokyo.ac.jp
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