平成30年部局長の交代のお知らせ

部局長の交代のお知らせ

平成30年4月1日付で、下記のとおり各部局長の交代がありました。新部局長を紹介するとともに、退任された部局長のご挨拶を掲載します。
部局名
新部局長
前部局長
任期
大学院薬学系研究科長・薬学部長
平成30年4月1日~
平成32年3月31日
大学院数理科学研究科長
河野 俊丈
(再任)
平成30年4月1日~
平成32年3月31日
大学院情報理工学系研究科長
石川 正俊
(再任)
平成30年4月1日~
平成32年3月31日
大学院情報学環長・学際情報学府長
平成30年4月1日~
平成33年3月31日
大学院公共政策学連携研究部長・教育部長
平成30年4月1日~
平成32年3月31日
社会科学研究所長
平成30年4月1日~
平成33年3月31日
生産技術研究所長
平成30年4月1日~
平成33年3月31日
史料編纂所長
平成30年4月1日~
平成33年3月31日
宇宙線研究所長
梶田 隆章
(再任)
平成30年4月1日~
平成32年3月31日
物性研究所長
平成30年4月1日~
平成33年3月31日
附属図書館長
平成30年4月1日~
平成33年3月31日

退任の挨拶

 
新井 洋由(前大学院薬学系研究科長・薬学部長)
いろいろ経験できました

平成28年4月から2年間薬学系研究科長・薬学部長を務め、この度退任致しました。就任早々に秋入学式の式辞(もちろん英語)を指名されまして、夏休みが原稿書きで潰れてしまいました。秋になると公開講座の企画委員長に当たりまして、「仮想と現実」という不慣れなトピックを取り上げました。さらに翌年には入試関係の業務にも従事しまして、科所長としては当たり年ですね、と言われたりもしました。どれも得意な仕事ではなく重荷だったのですが、やり終えてみると、これまでにはない(恐らくはこれからもない)経験ができた事は非常に良かったと思っています。研究科内では、五神総長にならって、財政の透明化改革を推進し、2年間の研究科長就任期間を全て黒字会計にすることが出来ました。また、6年前に就任した研究科教務委員長時代を含めまして本年度まで連続で薬剤師国家試験100%合格という(東大にとっては)偉業を達成することもできました。

これまで、生物系という非常に狭い範囲の交流関係しかありませんでしたが、この職を得まして、法学や数学など異分野の先生方と交友を深められたことは大変良い思い出になりました。

多くの皆様のご支援とご協力を賜りましたことに、深く感謝申し上げますとともに、東京大学の益々の発展を祈念いたします。

 
佐倉 統(前大学院情報学環長・学際情報学府長)
何をゴールに決めて 何を犠牲にしたの 誰も知らず

学環長・学府長の任期を終えて、もっとこうすればよかった、あそこはああするべきだった、と後悔の念もおぼえますが、一方で学環内外の方々の手篤い御協力で、楽しく職務をまっとうすることもできました。副学環長、専攻長を始めとする学環教員のみなさま、流動元部局の先生方、事務長を始めとする事務のみなさま、本当にありがとうございました。

情報学環は2000年度に設立された、東大の中では比較的新しい部局です。この間、流動教員制度や研究組織・教育組織の分離など、独特の組織形態を活かして流動性、学際性、国際性、多様性を推進してきましたが、設立から20年近くが経過し、これらの特徴もとくに目新しいものではなくなりました。学環も次のステップである「情報学環2.0」(あるいは3.0だか4.0だか)に生まれ変わらなくてはいけない時期です。その道筋をもっと明確に付けておきたかったのですが、必ずしも十分にできなかったのが心残りです。

とはいえ、むしろ大事なのはこれから。諸先生方には引き続き、情報学環への御協力、御指導のほど、何とぞよろしくお願いいたします。

 
飯塚 敏晃(前大学院公共政策学連携研究部長・教育部長)
退任にあたって

2年間の任期を終え、2018年3月末で公共政策大学院長を退任いたしました。お世話になった皆様方に心より御礼申し上げます。

公共政策大学院は2004年に設立された新しい部局ですが、この2年間に大きな節目を迎えました。第一に、2016年4月に博士課程を開設しました。政策実務の高度化・国際化に対応し設立したもので、国際金融・開発と国際安全保障を主たる研究領域としています。博士課程の開始にあたり、外国人2名の教員を採用し構成員の多様化を進めましたが、併せて教授会を英語開催するなど内なる国際化にも取り組みました。

第二に、公共政策大学院設立以来、長年待ちに待った、「悲願」、の新棟が2017年8月に竣工しました。これまで本郷キャンパスに点在していた、教員室、職員室、教室、院生室の多くが新棟に集約され、ようやく学生たちが、自らの「居場所」、と感じられる場ができたことが大変感慨深いです。

設立から14年を経て、公共政策大学院は新たなフェーズに入りました。世界に冠たる公共政策大学院に向けて、更なる飛躍を遂げることを期待しています。

 
大沢 真理(前社会科学研究所長)
ご協力のたまもの

部局長の時間の多くは、教職員にしごとや役割をお願いし、日程調整をかけたりかけられたりすることに費やされる。所長に就任した2015年に4月に、これを痛感し、教育や研究と両立するのかと、やや呆然としたことを覚えている。だがそれは取り越し苦労で、当方のお願いにたいして教職員のみなさんから、お断りどころか渋るような反応もなく、快諾が相次いだ。社研とはそういう部局だったと、改めて感謝したものである。とくに2016年10月27日の図書館団地の総長安全衛生パトロールでは、事務・図書のみなさんの対応が水際立って素晴らしく、誇らしい思いを感じた。おかげで、長年の懸案だった7階の避難経路の確保、欠陥エレベーターの改修が、部局の過度の負担なく、実現することとなった。そうした懸案が解消することで、社会科学の総合知の創出、世界の社会科学的日本研究の牽引という研究所のミッションを、いっそう効果的に果たしていけると期待している。

 
藤井 輝夫(前生産技術研究所長)
時代の活力を担うべく

この3年間を振り返ってみますと、2015年4月の五神総長就任から、10月の東京大学ビジョン2020発表、翌年4月には第3期中期目標・中期計画期間の開始、そして指定国立大学法人への指定に至るまで、本学を取り巻く環境は目まぐるしく変化してきました。

こうした時代にあって、アカデミアとして大事にすべき部分をしっかりと育みつつ、社会からの付託や期待にどのように応えていくべきか、これは大学としての永遠のテーマでもあると思います。至らないところがあったかもしれませんが、この間、生産技術研究所として「時代の活力を担うべく」努力をして参ったつもりでおります。

西千葉にありました附属千葉実験所の柏キャンパスへの機能移転をはじめとして、本学の皆様には様々なかたちでお世話になり、まことにありがとうございました。今後も微力ながら本学の発展に貢献できればと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 
山家 浩樹(前史料編纂所長)
研究所長の退任にあたって

2015年度から3年間、史料編纂所の所長を務めさせていただきました。研究所内の教職員はいうまでもなく、学内の多くの方々に支えられたと実感しております。心より感謝申し上げます。史料編纂所は、史料集の編纂・出版、その前提となる史料収集・史料研究という大きなミッションを負いつつ、それを基軸に多様な研究活動を行ってまいりました。それら研究活動では、これまで日本史という枠を設定して疑うこと少なかったのですが、思いのほか発展の可能性のあることにようやく気付き始めたところです。史料編纂所にいま必要なのは、ミッションを守りつつも活動を大きく展開するための環境だろうと思います。任を終えるにあたり、所長として、環境を整える役割をもう少し果せたら、という思いも残りますが、安心して後を託すことができそうです。任期を終えることができましたことに、改めて感謝申し上げ、退任のあいさつとさせていただきます。

 
瀧川 仁(前物性研究所長)
研究所長退任にあたって

2013年度より、物性研究所長を2期5年間にわたって務めさせていただきました。全国共同利用研究所として60年の歴史を持つ物性研究所において、諸先輩が築いてきた伝統の上にさらに新しい発展を遂げるにはどうすればよいか、任期の前半は所内の多くの教員と議論を重ねながら、研究組織の見直しを行いました。後半では、学内の予算配分や教職員雇用の制度が大きく変わる中で、また共同利用・共同研究拠点の財政基盤が必ずしも安定しない中で、教員の研究時間を確保しつつ、若手研究者が国際的な活躍にチャレンジできる環境づくりを模索しました。所内の教員、職員、URAなど多くの方々の献身的な尽力のおかげで、少しは前進したのではないかと思う一方で、今後の課題として残っていることも多いと実感しています。この間、大学の執行部や部局長の先生方や本部事務など、学内の多くの方々に大変お世話になりました。この場を借りて、深く感謝の意を表します。

 
久留島 典子(前大学執行役・副学長、前附属図書館長)
退任にあたって

2015年4月より3年間、附属図書館長を務め、副学長・大学執行役として学術基盤整備を担当しました。この間、本郷総合図書館では新図書館計画のもと大規模な新築・改修工事が継続しました。図書館前広場地下の別館は昨夏に完成し、地下自動書庫も本年2月には運用を開始、そして本館も中央部分までの改修を3月に終えます。これも皆様のご支援・ご協力の賜物と深く感謝申し上げると同時に、私の退任後も続く図書館工事へのご理解をお願い申し上げます。

一方、こうした図書館空間の整備と同時に、第3期基盤的学術雑誌整備や学術資産等アーカイブズ構築などの学術基盤整備事業も開始・推進することができました。学術基盤は時間と人と資金を投入してはじめて盤石なものとなることを改めて強調し、東京大学における更なる学術基盤整備の進展を祈ります。

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