東大マーク
東大マーク
東京大学は、明治10年(1877)の創立以来、幾多の変遷を経て今日にいたっています。しかし、国に直接に属する、「官」によって担われた大学であった点においては、これまで終始変わらずにまいりました。その意味で、2004年4月1日よりの国立大学法人東京大学としての再出発は、本学のこれまでの歴史の中でも、特に大きな変化です。東京大学は、これまでの長い歴史と伝統の上に立った新たな出発のシンボルとして、「東大マーク」を制定いたしました。
東京大学 シンボルマーク+ロゴタイプ
「東大マーク」制定の経緯
東大には校章があったのでしょうか? 答えは「否」です。いや、そうはいっても、古くから銀杏のマークがあったではないか、といわれるかもしれません。実はあの銀杏のマークは、必ずしも校章として定められたものではなく、昭和23年6月8日の評議会において、「銀杏バッジ」(星野昌一本学名誉教授作図。以下「東大マーク(旧)」と呼びます)として制定されたものなのです。色については、「大學」の文字は金色、「銀杏部分」は銀色とする、と記されています。
この「東大マーク(旧)」は、ご存じのように、さまざまなところで使われてきましたが、よくごらんになりますと、銀杏の葉の切れ込みの入り方、葉柄部分の曲線、「大學」の文字の大きさ、そしてもちろん色など、必ずどこかがちがっていることに気づかれると思います。
こうした状況にかんがみ、法人化の機会に、新たな「東大マーク」を制定すべきであるとの考えから、当時の佐々木毅総長の指示により、渡辺浩副学長を主任とする「東京大学アイデンティティ作業班」が組織され、検討作業がはじめられました。
「東大マーク」デザインのねらい
「東大マーク」は、それまで親しまれてきた「東大マーク(旧)」のデザインをもとにして、葉の切れ込みなどに新たな工夫を加えて作られました。基本的なデザインとして従来の二枚の銀杏の葉を用いたのは、大きな変化にあたっても、東京大学がこれまでの長い歴史と伝統をふまえ、世界の大学教育・学術研究をリードしていこうとする決意のあらわれです。
形はあまり変わりがないのと比べ、大きく変わっているのが、その配色です。「東大マーク」は、上の葉に、秋に色づいた銀杏の黄、下の葉に、東大のスクールカラーとされる「淡青」に因んだ青を用いています。
デザインにあたっては、多摩美術大学助教授・原田泰氏のご協力を得ました。なお、「東大マーク」及び「東大マーク(旧)」は、商標登録済みです。
UTokyo Logotypeについて
2024年4月、東京大学ではヴィジュアルアイデンティティの確立と普及のためにVisual Identity Guidelinesを制定しました。
VIの軸となるロゴマークをアップデートしており、今後は、新しいUTokyo Logotypeを用いてまいります。