Cross Talk 2020 創りたい、挑みたい、語りたい東京大学

国際交流支援
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研究活動支援

東京大学では採用後2~3年ごとに異動し、学部、研究所及び本部で様々な仕事を経験します。現在2つ目の部署を経験中の若手職員2人に本学で働き、感じたことについて語っていただきました。

人事部人事給与課 人事制度チーム

プロフィール

大学卒業後、2015年に東京大学に入職。最初の配属は駒場Ⅱキャンパスの生産技術研究所。総務課国際交流チームにて主に外国人研究者の生活支援を3年経験。その後、現在の人事部に異動し、常勤教職員の採用から退職までの手続きや人事制度の運用を担当している。

※以下、I

※所属は掲載当時のものです。

薬学部・薬学系研究科 会計チーム

プロフィール

大学卒業後、2015年に東京大学に入職。最初の配属は本郷キャンパスの医学部附属病院。管理課研究支援チームにて科研費の受入れから報告までの管理を2年3ヶ月経験。その後、現在の薬学部に異動し、主に資金の出入管理や給与・旅費の計算等、経理業務を担当している。

※以下、S

※所属は掲載当時のものです。

東京大学では、採用後、2~3年ごとに異動をし、学部、研究所及び本部で様々な仕事を経験します。お二人とも現在二つ目の部署ですよね。まずは、本学で働き感じたことを教えてもらえますか?

S : 最初に配属になった医学部附属病院では、科研費(※1)の受入れから報告までの管理や取りまとめを担当していました。担当件数が多いことや、一件で数億円になる大きい規模の科研費を扱うなど大変なことは多々ありましたが、一年目から責任ある仕事が任され、得ることの多い職場だと感じました。
犬飼さんの最初の配属先は生産技術研究所総務課国際交流チームですよね。私とはまったく違う業務だと思うのですが、どんな仕事をしていたのですか?

I : 外国人研究者・留学生の受入れ、国際交流イベントの開催などに携わっていました。少し具体的にお話しすると、私が担当していた業務の一つに、外国人研究者のビザ取得手続きがあります。研究の世界は非常にスピード感があり、外国人研究者の来日が急遽決まることも少なくありません。せっかくの国際的な研究活動を停滞させないことが使命だと、日頃から在留資格に関する知識を増やし、手続きを短期間で確実に進められるよう努めていました。他にも来日までには、宿舎の申請や旅費の支給など色々な準備が必要で、息つく間もないこともありますが、無事に来日した研究者の姿を見られると達成感を感じます。

S : 外国人研究者とのやり取りが多い業務のようですが、使用する日本語と他言語の割合はどのくらいでしたか?

I : 日本語が七割程度ですね。普段の手続きでは受入教員や秘書の方とのやり取りが主ですが、住居や日本語教室の受講など日々の生活に直結する内容に関しては外国人研究者や留学生が直接オフィスに相談に来ることもあります。生産技術研究所はとても国際的な研究所で、廊下で外国人とすれ違うことも日常的です。また、毎週火曜日の昼休みには、研究者や教員、そして私たち職員が、国籍を問わず、ランチを持ち寄って英語で話す交流会を開催するなど、気軽に国際交流ができる環境でした。

数ある企業、大学の中で、東京大学を働く場所として選んだ理由は 何ですか?

S : 学生時代に社会科学系の学部で統計や経済について勉強し、経済が成長するときに技術革新や新しい技術の発達が重要であることを学びました。これをきっかけに、社会に大きい影響を与える技術革新や新しい技術の発達に間接的にでも関われる仕事は何だろうと考えた結果、大学を職場にしようと思いました。その中でも東京大学は、規模も大きく知名度も高いので、東京大学の構成員として社会に大きな影響を与えられると思い、就職先として決めました。

I : 私の場合は、小さい頃から勉強が楽しいなと感じていて、自分が好きな「学ぶ」ということを支えたいという思いがありました。その中でも大学は、大学生が学ぶ場であると同時に、社会の発展にとって重要な研究という知の営みが行われる場でもあるので、その下支えができたならやりがいを持って働けると思いました。また、人事や財務といった一般企業と同じような管理部門の業務や、大学らしい教員や学生と関わる窓口業務など、様々なタイプの仕事ができそうだと期待し、東京大学で働くことを決めました。

実際に働いてみてどうでしたか?

S : 入職前と入職後のギャップはあまり感じなかったですね。病院では研究支援業務の担当として、最前線で活躍している研究者の研究活動を実際に見ることができ、東京大学はすごい!ということを改めて実感しました。現在の薬学部では会計チームの一員としてバックオフィスで働いていますが、組織を支えていることを実感でき、病院とはまた別のやりがいを感じています。

I : そうですね。私も、業務の全てが結果的にはこの東京大学の教育や研究を支えていることを実感しながら仕事をしています。これは東京大学で働く魅力の一つですよね。今後も様々な業務に携わっていきたいと思いますが、日々学生と接する学務系の業務にも一度は挑戦したいです。

S : やはり学生と関わる業務に興味があって入職される方は多いですよね。私も今後の楽しみにしておきたいと思います。

※1 科研費
科学研究費補助金等、独創的・先駆的な研究に対する国からの助成金のこと。