Cross Talk 2023 創りたい、挑みたい、語りたい東京大学

事業推進
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業務改革

なぜ東大なのか、東大のどこに魅力を感じて入職したのか。その理由を若手職員二人に語っていただきました。学生時代の経験や前職のキャリアを活かせる東京大学。さらに広い舞台で通用するスキルアップを目指しています。

人事部人事企画課 人事制度チーム

プロフィール

大学卒業後、2019年4月に入職。最初の配属は農学部・農学生命科学研究科。教務課学生支援チームにて修学支援等の学生生活をサポートする業務を2年経験。その後、人事部人事企画課に異動し、常勤教職員の採用から退職までの手続きや人事制度の運用を担当している。

※以下、N

※所属は掲載当時のものです。

工学系・情報理工学系等財務課 外部資金チーム

プロフィール

大学卒業後、民間企業を経て2018年9月に入職。最初の配属は宇宙線研究所。総務係にて総務業務やハイパーカミオカンデの研究運営業務を2年10ヶ月経験。その後、工学系・情報理工学系等財務課に異動し、受託研究資金の管理を担当している。

※以下、H

※所属は掲載当時のものです。

多様な業務経験の中で
自分の好奇心や強みを発揮できる

社会の期待に応える東京大学の可能性の大きさ

H : 中本さんが東京大学を働く場所として選んだ理由は何ですか?

N : 学生時代に地域活動をしていたこともあり、「公共性の高い仕事に就きたい」と考える中で、社会を根幹から支えるのは教育・研究ではないかと思い、大学業界に興味を持ったからです。

H : 数ある大学の中でどうして東京大学だったのですか?

N : 就職活動中に東京大学の採用説明会に参加したことがきっかけです。採用説明会や選考の過程でお会いした先輩職員は皆さん穏やかで前向きな方ばかりで雰囲気の良さを感じ、東京大学に入職したいと思うようになりました。また、東京大学の社会への影響力の大きさや多様な分野での業務経験ができることも魅力的でした。

H : なるほど。私の場合は、前職で金融機関に勤めていたこともあり、経営という視点に興味がありました。自分の働きがどこにつながるかが分かり、社会に還元する仕事をしたいと思うようになり、学生時代から興味があった大学業界への転職を決意しました。その中でも東京大学は社会からの注目度が高く、ベンチャー企業創出支援や債権発行など自ら経営するマインドを持っていて、社会の変化に柔軟に対応していく姿勢に魅力を感じました。

自分起点で提案・実行、そしてその成果の先にある成長

N : 実際に働いてみて、職場としての東京大学はどうですか?

H : 最初に配属となった宇宙線研究所では、スーパーカミオカンデなどノーベル賞につながる研究が行われていました。総務係として私が担当していた業務は、各種証明書の発行や調査の回答といったいわゆる総務業務だけでなく、海外からの研究者の視察や国際会議の運営など多岐にわたっており、東大職員の業務の幅の広さを感じました。また、最先端の研究に関わる研究者と仕事をする中で、職員も常に変化する業務に柔軟に対応することの必要性を感じるようになりました。この経験は現在の業務にも役立っています。

N : 多種多様な業務があると聞いていましたが、私も想像以上に業務の幅が広くて深いことに驚きました。また、大学職員の仕事というと、定型的な業務をイメージしていましたが、突発的事案や業務改善、新規事業など、自分で考えて提案・実行する機会も多いと感じています。

H : 実際に何か、中本さんが提案して進めた業務はありますか?

N : 農学部の時に、「オンキャンパスジョブ」※1において、事業の提案と実施に取り組みました。全学的にも新しい試みでしたので、教職員が一丸となって業務内容や予算などの事業計画をまとめ、本部の担当部署に申請を行いました。事業が採択された後も、農学部内での説明会の実施や事務手続きフローの構築などを、約2カ月という短期間で対応しなければならず大変でしたが、最終的には「発信文書の英語化」や「図書館ツアーのWeb化」などの成果につながりました。事業の提案から実施までを担当することができ、貴重な経験となりました。

平賀さんはいかがですか?

H : 現在の職場では、業務を効率化するために若手職員からも様々な提案を行っています。私の同僚は、これまで1件あたり40分かかっていた会計手続きの改善提案を行いました。その結果、1件あたりの所要時間を1分まで大幅に短縮することができ、1日がかりでやっていた業務が1時間で終わるようになりました。たとえ定型的な業務であっても、業務改善に向けて提案をしていくことが私たち職員に求められていると思います。

N : 若手職員からも積極的に提案することでチーム全体の業務改善につながっているのですね。

N : 職場の雰囲気はいかがですか?

H : 皆さん責任感を持って仕事に取り組んでおり、相談しやすい雰囲気です。集中しつつも適度に雑談をしながらメリハリをもって仕事をしています。

N : 私の職場もとても相談しやすい雰囲気です。現職の人事部では、毎月の採用手続きや人事制度の運用、部局の人事担当者からの問い合わせなど業務が立て込むこともあり、忙しい日々を送っています。異動直後は一つ一つの業務に時間がかかり、上司や先輩に頼ることも多かったですが、業務経験を積むうちに自分で対応できることも増え、少しずつ成長していることを実感しています。

平賀さんは前職と比べてどうですか?

H : 真面目で優しい人が多いと思います。コミュニケーションが取りやすく、人間関係でストレスを感じたことはありません。宇宙線研時代は、教員と直接話す機会も多かったので、自分の知らない知識を得ることもでき、刺激のある日々でした。

東京大学の取り組みを社会に発信し、世界の中で存在価値を高める

H : ところで、今後挑戦してみたいことは何ですか?

N : 私は、教育・学生支援分野、現職の人事分野ともに、学生や教職員を陰からサポートする業務が中心ですが、今後は東京大学の取り組みを社会に発信する広報や社会連携といった業務にも挑戦したいです。

H : これまでとは異なる分野の業務に挑戦したいのですね。

N : はい。研究成果の広報や中高生向けのイベントの企画などを通して、「UTokyo Compass」※2の基本理念の一つである「世界の誰もが来たくなる大学」の実現に貢献したいです。

H : 海外では東京大学の知名度がまだまだ低いという話を先輩職員から聞いたことが心に残っており、東京大学の国際的なプレゼンスを強化する必要があると考えています。そのため、世界の大学事情なども学ぶことのできる海外研修に挑戦し、将来的には大学経営に関わる業務に携わりたいです。

N : 最後に、東大職員を目指す方に伝えたいことは?

H : 東京大学を目指す方には様々なバックグラウンドの人がいると思いますが、教育・研究に興味がある人はもちろんのこと、好奇心旺盛な方には刺激的な場所だと思います。これからの教育・研究を変えていくためにも、一緒に東京大学の未来をつくっていきましょう。

N : みなさんが想像しているより遙かに多様な構成員や業務分野があり、自分次第で成長できるのが東京大学の魅力です。ご自身の強みを活かし活躍できる場所が東京大学にはきっとあると思います。みなさんと一緒に働ける日を楽しみにしています。

※1 「オンキャンパスジョブ」
大学キャンパス全体にわたる未開拓の業務について、学生が東京大学における研究・学修活動を通じて得た知識や技能・技術を活かした新たな「ジョブ」として創出し、大学業務に参画することにより、自身の研究内容等をキャンパス内で実装経験を積むとともに、当該学生の経済的支援に繋げる事業。

※2 「UTokyo Compass」
東京大学が目指すべき理念や方向性をめぐる基本方針。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/utokyo-compass.html