2020年夏・秋に開催を予定していたプログラムの中止について
東京大学は、2020年の夏から秋にかけて実施予定だった、グローバルキャンパス推進本部が派遣する以下の留学プログラムの募集・開催を中止いたします。
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グローバルキャンパス推進本部担当サマープログラム
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Berkeley Summer Sessions
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UC Davis Global Study Program
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IARU Courses
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USTC International Summer Camp 2020
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Deutschkurse - Learn German in Munich
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全学交換留学(秋学期の学生派遣)
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UC派遣プログラム(秋学期の学生派遣)
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嶺南大学派遣プログラム(秋学期の学生派遣)
また、4月に開催予定だった「Go Global東大留学フェア2020」も従来の形での開催を中止いたします。
この決定は現在、世界が直面する新型コロナウィルスの感染拡大を受けてなされたものです。外務省は現時点で49の国と地域において感染症危険情報をレベル3(「渡航は止めてください」)に引き上げています。またレベル3以外の国・地域をレベル2(「不要不急の渡航は止めてください」)としています。一方、海外では180の国と地域において、ビザ発給の停止や入国禁止など、入国制限措置がとられています。この夏から秋の留学に向けて、皆さんが査証等を含めた留学準備を始める時期までに、現在の状況が終息する見込みは立ちません。
このような決断を下さねばならないのは誠に残念です。本学は学生の留学を強く奨励していますが、それは学生の安全確保を前提にしたものです。現状ではその前提が確保できません。
グローバリゼーションは留学をはじめ、人の移動を加速化させます。それは豊かな異文化交流や理解を生み出すものですが、同時に社会の軋轢や衝突など、負の側面と表裏一体です。新型コロナウィルスをめぐる危機も、21世紀のグローバル世界が我々にもたらした深刻な問題です。留学を待ち望んでいた皆さんには、今回の中止はとても残念なことと思いますが、ぜひこの機に改めてグローバリゼーションの多面的な意義を考えて欲しいと願っています。
相原博昭
大学院理学系研究科教授
副学長・執行役
グローバルキャンパス推進本部長
矢口祐人
大学院情報学環教授
グローバルキャンパス推進本部国際化教育支援室長