UGIP(株)クボタ企画
東京大学グローバル・インターンシップ・プログラム(UGIP)
(株)クボタ企画【選考終了】
株式会社クボタを受入先企業とする企画です。
2021年11月30日、東京大学とクボタは、組織対組織の産学協創協定を締結しました。共同研究と人材育成および人材交流を推進していくことが目的です。
本協創事業は、「100年後の地球にできること」をテーマとして、「食料・水・環境」分野において両者の知見・技術・ネットワークを活用し、地域(ローカル)レベルから地球規模(グローバル)を意味する「グローカル」において、自然共生(ビオ)と循環型社会(ループ)を両立する「ビオループ」の創生をめざしています。
<2024年度 実施企画>
100年後の食料問題への解決策を提案
~食料・水・環境分野から持続可能な未来を創造する~
120カ国以上にグローバル展開し、海外売上比率は約79%、世界規模の社会課題解決に貢献し、地球と人の未来を支え続けるクボタのタイ拠点を訪問し、チームで課題解決に挑戦していただきます。
また、本プログラム全体への参加を通じて、東京大学の更なるグローバル化を推進するきっかけにしていただきます。
【応募方法】
募集要項を読んだ上で、以下の応募フォームより回答
https://forms.office.com/r/WmTMG8qEHp
※「共通ID10桁@utac.u-tokyo.ac.jp」でログインして応募してください。
※応募受付完了の連絡等は、2024年9月1日現在でUTASに登録されていたアドレス(E-Mail1)に送信いたします。(迷惑メールフォルダも御確認ください。)
※いかなる理由があっても締切後の申込は受け付けません。期間内に提出をすることも選考の一環となります。
【対象学生】
本学の学部(前期課程、後期課程)又は大学院研究科・教育部の修士課程相当に在籍する正規課程生
※修士課程相当の専門職学位課程の学生も対象
※活動期間中に休学中である者、長期に修学を中断している者を除く
【募集人員】
20名
【渡航地域】
タイ王国
【応募締切】
2024年10月9日(水)23時59分(JST)
【渡航予定期間】
2025年2月17日(月)~2月27日(木)朝
【経済的支援】
海外渡航にかかる航空券・宿泊費はクボタが全額負担/渡航期間中の食費・交通費に対しても補助費を支給
国内セッションにおける新幹線代・航空券・宿泊費もクボタが全額負担
事前説明会(アーカイブ動画)
開催日時点における企画概要をクボタの皆さまから紹介いたします。
また、各説明会には、2023年度企画参加者の学生が登壇し、自身のUGIPの経験を話す予定です。(各説明会で登壇学生は異なります)
また、説明会に登録をした学生の皆さまには本企画に関して有益な情報を発信していきます。
【アーカイブ動画(学内限定公開)】
「人生が変わる10日間」2023年度UGIP参加者インタビュー(UTmap)
2023年度のUGIP(クボタ企画)に御参加を頂いた学生2名のインタビュー記事がUTmap上で公開をされています。
オーガニック農園やクボタの工場を視察し、農業の現状と課題に触れることで、新たな視点を得た経験や、参加者同士の交流を通じて、多様なバックグラウンドを持つ仲間と共に議論を深め、有意義な経験を得たことを語っています
多様なバックグラウンドを持つ学生が集まるからこそ考えられる、農業の未来|UGIP クボタ企画 参加者インタビュー
活動概要
●キックオフセッション(@東京)
クボタ東京本社でキックオフセッションを実施します。クボタの事業、社風、課題等について理解するとともに、ディスカッションを通じて与えられたテーマに対する仮説や現地での行動計画、自身の目標を考えていきます。
●筑波工場及び水処理施設見学(@茨城・千葉)
筑波にあるクボタの生産拠点と千葉の水処理施設を見学いたします。
クボタ筑波工場は昭和50年に開業し、トラクタと産業用エンジンの主要な生産拠点の一つです。
これまでにトラクタ260万台、産業用エンジン700万台を生産し、世界トップクラスの生産能力を有しています。
筑波工場は中型クラスのトラクタとエンジンの生産を中心にしており、海外売上比率は約80%。
堺製作所と並ぶクボタの基幹工場で、従業員3,600人が世界のKubotaブランドを実現するために努力しています。
●農業学習施設(アグリフロント)/農機販売会社訪問(@北海道)
”食と農業”の魅力・可能性を、楽しくおいしく学ぶ農業学習施設「KUBOTA AGRI FRONT」を視察します。
最先端の農業技術や製品を実際に体験できる場所です。アグリフロントでは、農業の効率化や省力化を目指した新しいソリューションを提案しており、農業従事者や関係者が直接体験し、学べる場として活用されています。また、持続可能な農業やスマート農業の普及を目指している点も特徴です。また、北海道では農機販売会社にも訪問をする予定です。
●研究開発拠点見学(@大阪)
大阪のクボタグローバル技術研究所を見学いたします。
約34.6万m2の敷地にテストコースや実験場、24時間連続自動運転試験装置などを持つ国内最大の研究開発拠点です。
グローバルな研究開発体制の強化と製品や先端技術の開発を目指しています。この施設では製品技術部門、基盤技術部門、品質保証・調達部門、開発管理・推進部門が集まり、活発なコミュニケーションを通じてイノベーションを生み出しています。
先端技術の強化と実装を通じて高付加価値な製品・ソリューションを迅速に提供するとともに、カーボンニュートラル実現に向けた製品・技術開発も進めています。
●海外現地との事前セッション(@オンライン)
渡航前に海外の現地関係者とオンライン上でセッションを実施します。
このセッションを通じて、最新の情報や現地の状況に関する詳細を把握し、計画や対策を最適化するための情報収集を行います。
こうした事前の準備をすることで、渡航時に現地で直面する可能性のある課題を早期に把握し、よりスムーズで効果的な活動を展開することが可能となります。
●現地活動の様子(タイ)(画像は2023年度企画)
●振り返りセッション(@東京)
現地での活動を通じて得た経験や考察を全体で共有し、一人一人の学びを参加者全員の学びとします。
この重要な振り返りのセッションでは、現地での体験を踏まえ、改めてグローバル人材として必要なマインドとスキルについて整理します。
加えて最終成果報告会に向けて、学生の仮説や発見に対して貴重なフィードバックや意見を提供します。
学生たちはインターンシップを通じてどのような学びを得たのか、そしてその経験が今後のキャリアや夢にどのように影響するのかについてもディスカッションします。
●成果報告会(@東京)
東京で成果報告会を実施します。
現地活動を踏まえて、各チームがテーマへの取組に加えて、UGIPの活動を通じて得たこと、グローバル人材についての認識の変化等を報告します。
2023年度企画参加者の声(活動報告書より)
◎学んだこと
「今回のプログラムの参加して感じたのは、現地調査の大切さです。今回のプログラムでは事前に多くのことについて調査した上で現地を訪問したが、それでも行かないとわからないことが多くあったと思います。どのチームもタイに行ってからテーマが二転三転したように、ネットや文献の文字の情報だけでは把握しきれないような、現地の人の声だったり、リアルな現状を学べたのは大変意味のある時間でした。」
「オーガニック農園から先端農業まで、また農業生産の上流から農業機械の生産工場や販売現場までを見て、様々な分野と融合できうるという意味で、農業のポテンシャルの高さを改めて実感しました。就職先は鉄道会社で、直接農業と関係があるわけではありませんが、農業の高いポテンシャルと自分自身の食料・農業問題への高い関心を合わせて、鉄道関連の事業と農業を何かしらの形で結びつけるような事業に携わることができたらと思っています。」
「UGIPで学んだのはチームワークにおける人間関係と意見尊重の大切さである。初対面の四人組で大きなテーマを取り扱わなければならず、チームとして進める上でいくつかの問題に直面した。(中略)なにより議論の時間外で構築した一人一人との信頼関係が一番大事だと感じ、尊敬の基盤の上だと批判もすることができると学んだ。UGIPではグループでの尊敬と信頼の関係の構築の仕方を身につけることができ、これから活かしていきたい。」
◎進路への影響
「プログラム前は当然法学部に進めば良いだろうと考え、他学部は興味を持っていなかったのですが、UGIPで出会ったメンバーの全く異なる学部の話を聞いているうちに多くの分野へ興味が向くようになりました。特にプログラム全体を通して農業というものに対する自分の関心はとても大きくなり、改めて自分が進学振り分けの結果本当に行きたいかを考え直すきっかけになりました。」
「プログラムでは自分が理系分野にも興味があることも知った。自分は大学受験で自分が文系で試験を受けると決めて以降、理系との接点は減少していた。しかし、それがいかに勿体無いことかをこの機会に知ることができた。理系と自分の専攻である経済を組み合わせることで考えの幅が広がり、起業を考える上でも、理系分野での起業も楽しそうだと考えるようになった。そして、日本の教育的にもUGIPのように違う分野の生徒と関わる機会がもっとあれば、学びが豊かになるのではないかと感じた。」
「農業体験したことで、自分の知らない世界が無数に存在していることを再認識できた。これから自分の進路を考えていく上で選択肢を広く持つことの重要性を感じた。もう修士課程まで来てしまったが、自分が普段いかに小さな世界で閉ざされていたかを体感できた。」
◎グローバル人材の定義について
「私はグローバル人材は考えと考えを結びつけ、それを発信していく人だと考えている。タイでの活動ではタイでの経験と今までの備えてた知識を結びつけ、それを食料問題の解決法として発信する機会をもらった。それはまさしくグローバル人材がやるべきことだと感じた。」
「(定義は)様々でいいと感じます。全員が同じグローバルリーダー像をかかえ目指すわけではないからこそ、今回食糧問題という大きな課題に取り組む際に、新しい提案が、人と人の化学反応が、イノベーションが、起きたと考えるからです。それぞれがグローバルリーダー像を求める中で、私は非言語もしくは遅延性のある言語と世界とを結ぶ先駆者としてグローバルリーダーをかかげたいと意識しました。(略)このようにグローバル人材を考える起点となったことが今回のプログラムの意義だと感じます。」
「日本とタイは共通点が多くありながらも言語や食文化などをはじめ大きく異なっていた。しかしUGIPを通じ、その違いを理解し尊重する姿勢をもって対面することで不思議と自らの“引き出し”のようなものが拡張される感覚を得たのが印象的だった。このことは価値観やバックグランドが異なるなか個人レベルで関わる際も同様だと考えており、他者への配慮と高い視座でより高次元なものの見方がスムーズに実行できる人財こそがグローバルと形容されるにふさわしいと捉えるようになった。」
◎海外/日本への視点
「プログラムに参加し、海外で活躍する日本企業であるクボタや海外でご活躍されている方々と交流させていただいたことで、より一層海外で働きたいという思いが強まったと共に、そう考えていた理由を自己理解することが出来た。具体的には、私は日本人として日本の競争力を高めることに貢献したい。(略)日本の商材が海外で価値を発揮している様子を目の当たりにしたことで、まだまだ日本の競争力を高めるビジネスチャンスがあると感じた。」
「UGIPを終えて確実に変わったことは、英語の逼迫感がとても強まったことです。今回の参加者の中で自分の英語力が低い方だったのもそうですし、英語で行われた説明に関しては一部聞き取れないところもあり、英語の能力=チャンスのように感じた機会が何度かありました。(略)無理してでも留学に行こうと強く思っています。今後のキャリアに大きく影響を与えてくれた企画だと感じました。」
◎チームメンバーについて/自己理解の深化
「このプログラムのメンバーは驚くほど能力が高くて、自分の理想に近い存在でした。翻って、自分の足りていないところをはっきりと見つけることが多くありました。特に同年代の仲間からは、同じ学年であるのに自分より遥かに大きな志を持ちそれに向かって実際に足を進めている姿を見て、今までになく良い刺激をもらえたと感じています。」
「異なるバックグラウンドや文化を持つ参加者との交流を通じて、今まで以上に多様性の重要性や異なる視点からの学びの価値を実感しました。他分野・他専攻とのコラボレーション、特にビジネスや農業経済学の視点を通じて、異なる意見やアプローチを尊重し合う姿勢が大切であることを改めて理解しました。異なる視点を受け入れることでより創造的な解決策や意思決定が生まれることを実感しています。」
「他の参加者との交流や業務を通じて、自分の得意分野や興味がどこにあるのかを再確認し、それに向けての成長の方向性を見出すことができました。また、他者からのフィードバックを通じて、自分の行動やコミュニケーションスタイルについて客観的な視点を得ることができ、それを受け入れることで成長の機会を得ました。」
◎その他
「今までぼんやりと捉えていた“世界”や“グローバル人財”をこんなに声を大にして議論できたことがとても楽しく、自分の中でも明確になった貴重な経験になりました。活動内容、学び、知的好奇心という色々な側面で楽しかった、刺激的だったという思いしかなく、本当に参加できて光栄でした。必ず活かしていきます。」
「色々ある大学生活の中でも必ず一位を争うほどの刺激的なイベントでした。素敵な方々に出会えたこと、タイの現地に赴き問題解決をする機会をもらえたこと、第一期生として何らかのご縁で選ばれたこと、すべてに限りない感謝を持っています。」
「参加後に、自分一人参加するのにいくらかかったのだろう?と考えてみたところ、とてもじゃないが自力で払える額ではない上に、自力ではリーチできなかった人々に出会えていることに気づいた。そこまでの期待を東大やKubota社から受けているのだと感じて気が引き締まった。経済的な部分にとどまらず、掛けていただいた思いやリソースの分を、何十倍、何百倍にも増やしてお返ししたい。そのために、自分ができることをひたむきに続けていきたい。」
よくある質問
【各セッションについて】
- ーープログラム中で欠席となる日程があるが、参加は可能でしょうか。
全てのプログラムに指定の会場で参加いただくことが原則となります。一部日程を欠席する前提でインターンシップへ参加することはできません。ただし、一部の平日(日程上※がついたセッション)について、正課がある場合は事情を考慮します。 - ーー11月5日(火)の合格者説明会について、18時35分まで他キャンパスで授業がある関係で遅刻しますが、参加可能ですか?
11月5日(火)の合格者説明会について、以上の理由であれば遅刻しての参加を認めます。 - ーー国内セッションで北海道や、大阪、茨城等に行く際の交通費や宿泊費はどうなりますか。
国内セッションにおける新幹線代・航空券・宿泊費もクボタが全額負担いたします。 - ーー実際に農作業をする日はどれぐらいありますか。
渡航中の有機栽培農家(ハーモニーライフ)訪問時や、クボタファーム訪問時に農作業を経験します。 - ーー11/30, 12/1北海道でのセッションについて、12/1は何時ごろ解散となるでしょうか
21時ごろに東京に到着予定です。
【応募資格について】
- ーー修士課程相当の専門職学位課程の学生は参加できますか
修士課程相当であれば、応募資格を満たしていると判断いたします。
【語学能力について】
- ーー英語能力はどれくらい必要でしょうか。英語試験を全く受けていなくても応募資格はありますか。
TOEIC730点以上を基準としますが、チームで動くことが前提となるため、参加者全員に英語力を必要としているわけではございません。(タイ現地ではタイ語を使用する機会も多く、通訳の方が同行されます。)英語試験を全く受けていなくても、何も問題ございませんし、実際に選考に通った方々も多数います。 - ーー英語力が高い方が有利でしょうか。
語学以外の部分とのバランスが重要です。英語力が高いことのみで合格になることはありません。 - ーー日本語があまり理解できないが問題ないでしょうか。 I don't understand Japanese very well, is that a problem?
もちろん参加できますが、ある程度の日本語能力は必要です。選考会や説明会は日本語で開催されるほか、インターンシップ中の基本的なコミュニケーションは日本語で行われます。また、日本語でのセッションに通訳を用意する予定はございません。You can certainly participate, but a certain level of Japanese proficiency is required. Selection and information sessions will be conducted in Japanese, and basic communication during the internship will also be in Japanese. Additionally, we do not plan to provide interpreters for sessions in Japanese.
【選考について】
- ーー自分の専攻分野がクボタの事業やテーマにマッチしていないことが、選考に不利に働きますか。
参加者全員がテーマに興味を持っていることは前提ですが、最初から専門知識を持っている必要はありません。さまざまな分野に興味を持つ学生が集まり、チームでテーマに取り組むことで、シナジーを生み出すことを期待しています。 - ーー他社就職が決まっている大学4年生や修士2年生でも参加できますか。
もちろん参加できます。是非ご応募ください。 - ーー過年度に応募していて落選していても合格できますか。
- 再応募は大歓迎です。実際に合格されている方もいます。是非ご応募ください。
【参加条件について】
- ーー先に現地に行って、現地でプログラムに合流することは可能ですか。
参加者全員が同じスケジュールで行動することが必要となります。現地での合流は不可です。 - ーー外国籍の留学生は参加可能ですか。
もちろん参加頂けます。但し国籍によって、ビザ取得が別途必要となる場合があります。実際に2023年度参加学生にも外国籍の学生がいました。 - ーービザが必要となる場合、サポートの提供がありますか、それとも独自に手続きを行う必要がありますか。
ビザ取得が必要な国に行く場合、手続きはご自身でしていただく必要がありますが、一部の必要書類(プログラムの証明書等)の準備は大学側でサポートいたします。 - ーー参加者は最初から農業に専門的知識を持っている人ばかりですか。
そんなことはありません。参加者全員がテーマに興味を持っていることは前提ですが、最初から専門知識を持っている必要はありません。さまざまな分野に興味を持つ学生が集まり、テーマに取り組むことでシナジーを生み出すことを期待しています。
【その他】
- ーー怪我などに備えて何かの保険に加入する必要がありますか。
大学が案内をする海外旅行保険と危機管理サービスに加入(自己負担)いただきます。
<過年度企画>
2023年度企画「世界が直面する食料課題解決策の提案 ~持続可能な「食」の未来を創るために」
【問い合わせ先】
東京大学 グローバル・インターンシップ・プログラム担当UTokyo Global Internship Program(UGIP)
〒113-8654 東京都文京区本郷7-3-1
東京大学 社会連携部内
E-mail: global-internship.adm@gs.mail.u-tokyo.ac.jp
電話:03-5841-2541
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