UGIP ソフトバンク(株)企画

東京大学グローバル・インターンシップ・プログラム(UGIP)
ソフトバンク(株) 企画

ソフトバンク株式会社を受入先とする企画です。
東京大学とソフトバンク株式会社は2019年12月6日に産学協創協定を締結しました。
その一環で、次世代のグローバルAI人材育成を目的とした教育プログラムをUGIPの枠組みで実施しています。
例年、冬企画における上位入賞者をグローバル・インターンシップへ招待をしています。

(過去の企画)

2021年度冬「Real Data Analysis Competition」※コロナ禍で上位入賞者の渡航中止
2022年度冬「集え 次世代のグローバル AI 人材!実社会のデータで AI 活用ハッカソン」
2023年度夏「教育の在り方をアップデート!ChatGPT活用アイデアソン」
2023年度冬「AIを活用した未来のライフスタイルを考えよう!勉強会・交流会・データハッカソン」

2023年度冬企画
AIを活用した未来のライフスタイルを考えよう!勉強会・交流会・データハッカソン

2023年度冬企画として、AIとデータを活用したビジネスの企画と、サービスのプロトタイプの開発を行うデータハッカソンを開催いたしました。
(企画概要)
「Axross Recipe for Biz」のプラットフォームを活用して、実践的なAIコンテンツと、実社会のデータやウェブ上で一般公開されているデータセットを組み合わせ、AIによる課題解決のアイデアとアプローチ方法を検討し、英語による最終発表を行います。入賞特典は海外拠点へのグローバル・インターンシップです。期間中にはハッカソンに向けて複数の勉強会等を実施いたしますが、勉強会のみの参加も可能です。

【レポート記事】

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学生たちは「2030年のAIを活用した未来のライフスタイル」をテーマに、「都市」「医療」「教育」分野におけるDXとAI技術を融合させたプロトタイプを開発して、英語での最終発表を行いました。特に優れたアイデアを発表した上位3チームは2024年夏季実施予定のグローバル・インターンシップへの参加権を獲得し、その他特別賞としてデータ賞、テクノロジー賞、ビジネス賞が授与されました。

(入賞チームのアイデア一覧)
プロジェクト名 説明 結果
AquaMind 衛星画像からブルーカーボンクレジットを精確に推定する方式を提案 1位
SmileSavvy 歯周病リスクをAIで判定し、歯科医師とのマッチングに着目したサービスを提案 2位
STEP ADHDの方々向けに部屋の清掃状態を可視化し、具体的な片付け手順を提示 3位
VenomGuard スマホカメラで蛇の種類と毒性を識別し、咬傷時の治療法と病院情報を提供 データ賞
Cyclie ユーザーの好みに合わせた賃貸物件を推薦して、満足度の高いマッチングを実現 テクノロジー賞
RakuRakuGo 落語の難解な表現をやさしい日本語に音声変換し、言語学習を支援 ビジネス賞

【募集要項】

【勉強会カリキュラム】

勉強会 タイトル 概要 日時
第1回 ChatGPT入門講座 ChatGPT・生成AIのトレンドや基礎知識を習得し、ハッカソンでの利用に備える 2023/12/15(金)
18:45-20:00
第2回 AIビジネス基礎講座 AI×ビジネスの考え方を学び、ハッカソンでのAI活用企画に備える 2023/12/22(金)
18:45-20:00
第3回 ChatGPTプロンプト活用講座 ChatGPTの肝であるプロンプトについて、有効活用するためのテクニックを学ぶ 2024/01/12(金)
18:45-20:00
第4回 Pythonモックアップ開発講座 ハッカソンでモックアップを作る際に必要なアプローチ方法や考え方を学ぶ 2024/01/19(金)
18:45-20:00
第5回 ChatGPT×アイデア創出講座 ハッカソンでビジネスアイデアを考えるときに必要な考え方を学ぶ 2024/01/26(金)
18:45-20:00

【参考】2022年度データ・ハッカソン上位入賞者のグローバル・インターンシップ

2022年度の「集え 次世代のグローバル AI 人材!実社会のデータで AI 活用ハッカソン」上位入賞者の8名の学生が、2023年9月3日から9月10日にFindability Sciences Inc.※(@Aurangabad, India)へグローバル・インターンシップを実施しました。現地ではAIとデータサイエンスがビジネスにどう活用されているかを学び、Findability SciencesのAIソリューションを使ってトレーニングを受け、グローバル・ビジネスの最前線を体感しました。学生たちはAIソリューションを活用したビジネスプランを提案するとともに、インドのマハーラーシュトラ工科大学(MIT)を訪れて現地の学生と交流を深めました。文化体験としてエローラ洞窟遺跡の訪問やクリケット体験も行い、インターンシップはFindability Sciencesの社員との感謝祭パーティーで締めくくられました。

(詳細記事)東京大学とFindability Sciencesとインドでのグローバルインターンシッププログラムを共催しました | お知らせ | Axross Recipe別ウィンドウで開く

Findability Sciences Inc.

※Findability Sciences Inc.とは
米国のボストンに本社を、インドのムンバイにオペレーション・センターを構え、ビッグデータ、コグニティブ・コンピューティング、AIによる予測分析プラットフォームを提供する企業。2010年より米国、欧州、インドにおいてサービスを提供しており、日本企業への導入実績も有。ソフトバンク(株)とFindability Sciences Inc.で両社の合弁会社Findability Sciences(株)を設立。

◎グローバル・インターンシップ参加者の声

【プログラム内容について】

ー工学部Aさん
Findability Sciences社でのインターンシップでは、現地の社員の方々がAIの技術やそれを用いた実際のプロダクトについて熱心に教えてくださり、特にビジネス面でのAIの活用、アプリケーションについての知見を得た。また、実際にAIを用いた事業アイデアを考えるグループワークを行なって、ターゲットやニーズ、ビジネスチャンスの考え方を学ぶことができた。MITの学生との交流では、現地の学生のアイデアや夢を聞き刺激を受けた。さらに、滞在中さまざまなところで日本とは大きく異なるインドの文化に触れることができた。クラクションが常になり続け、大量のバイクが走っている交通の様子にはとても驚いた。また、クリケット体験やカレー食体験、パーティー体験などを通じて、現地の生活や常識、価値観を肌で感じることができ、良い経験になった。

ー工学部Gさん
At FS Aurangabad, I embarked on a rich internship experience. The majority of our time was dedicated to lectures on FS products and machine learning (ML) concepts. Additionally, I dived deep into Natural Language Processing (NLP), a technology that enables computers to interpret human speech. An intriguing part of the learning was about prompt engineering and the intricacies of pretraining the OpenAI GPT3.5 model. These sessions not only expanded my technical knowledge but also piqued my interest in the business logic underpinning FS products. 

【自分自身に変化があったと感じること】

ー経済学部Bさん
今回のプログラムを通じて、異文化交流の重要性を感じました。主にFindability Sciencesの社員さんと交流していたのですが、彼らの熱意と優しさには目を見張るものがありました。これには文化的な背景が異なる点が大きな要因だと思います。実際に海外の方と交流をすることで、こんなにもお互いの理解が進むんだと実感しました。

ー理学部Cさん
講義で扱われる内容が、日本のML(機械学習)・DL(深層学習)の講義, 授業で習った内容に、そっくりそのままだった。これは意外であると同時に、学びさえすれば最先端にリーチ出来るという意味で、学生の身分でもビジネスチャンスがあるのだなと感じた。

ー情報理工学系研究科Dさん
普段学術サイドでAIの研究を行なっているが、ビジネス視点で考えたことはほとんどなかった。今回実際のプロダクトを見ながらビジネスについて学んだことで、普段研究していることをどう社会に活かすかについて考えられるようになり、視野が広がった。現地の学生や他の参加学生との交流を通して、自分の未来についてしっかりと考えるようになった。今回出会った学生の多くは、スタートアップの創業などの夢を持ち、それに向かってすでに動き始めていた。なんとなくで周りに流されて生きてきた自分を変え、将来についてよく考えて強い志を持って生きようと思っている。

ー理学部Eさん
これまでは、周りの力を借りず自分の力だけで何かを成し遂げることに自信があり、加えて他の人に助けを求めることは恥ずかしいことだと思っていました。しかし、プログラムの中で英語力が足りないという初歩段階でつまずいてしまった時に、周りの人の助けを借りるのを恥ずかしがって、分かっていないのに分かっているふりをするのを1週間続けるのはあまりにもったいない、と思いました。そこで、自分が分からないときはそれを隠さず周りの人に伝え、助けを求めてみると、例えば現地の方がゆっくり話してくださるなど、解決の糸口が見えました。この体験で、周りの人の助けを借りることへの抵抗が少なくなりました。

【今後(勉学、生活、進路など)に与える影響】

ー工学部Fさん
LLM(大規模言語モデル)に関しては、ChatGPTを日常使いすること以外、あまり触れたり、勉強したりすることがありませんでしたが、LLMについての知識や活用方法を学ぶモチベーションを得ました。インドから帰国後は大学のLLM関連のサマースクールを受講したり、LLMを使ったchatbotの共同研究インターンに従事しています。ハッカソンで、日本の学生らはなるべく小さなドメインにフォーカスして、競合の少ない分野を探そうとしていた一方、インドの学生はあえて、競合の多い流行っている分野で開発を行っていたという差が印象に残りました。インドの学生たちの野心や目標の大きさには刺激を受け、このような学生たちといつか一緒に仕事したり、研究したいと思うようになりました。自身には元から海外の博士課程に進学したいという思いがありましたが、今回のインターンを通じて、新しい環境に身を投じて、バックグラウンドの違う人々と関わりたいと強く思うようになり、海外の博士課程を本気で目指そうと思うようになりました。

【Findability Sciences社について】

ー工学部Hさん
Through our participation in Findability Sciences' operations, I learned the critical importance of adaptability and customer-centric solutions in the AI industry. This experience exposed me to the inner workings of a successful AI company, showcasing the significance of aligning AI technologies with local markets. The impact on my future career prospects is significant, as I now see the value in tailoring AI solutions to specific regions.Findability Sciences impressed me with its global approach, innovative solutions, and commitment to excellence.

【ソフトバンク社について】

ー工学部Aさん

Axross Recipeを発展させつつある取り組みを目の当たりにして、ソフトバンクの教育事業への熱の高さを感じました。(ソフトバンクの事業が)toBであることも初めて知りましたし、GenAIにも力を入れていることも存じ上げませんでした。

ー工学部Hさん
Throughout the program, SoftBank demonstrated a forward-thinking approach to AI business. They actively encouraged collaboration and innovation, which was evident during our interactions with their professionals. Their focus on AI's role in transforming industries and the commitment to support young talents left a lasting impression on me. SoftBank's approach to AI business aligns with my aspirations to be part of a dynamic, innovative, and forward-looking industry.

【全体的な感想】

ー理学部Cさん
大変楽しかったです。講義やビジネスアイデア発表の部分ももちろんですが、クリケットやプールなど体を動かす中で仲を深められたというのもまた一つよかったし、いい思い出となりました。

ー工学部Fさん
全体を通して、自分たちのために、Findability Scienceやソフトバンクの皆様が労力をかけて丁寧にプログラムを構成されていたことを痛感いたしました。LLMや現場のAI開発について学ぶだけでなく、インドの文化やインドの人々の温かさに触れ、1週間のプログラムながらも、知識的にも精神的にも大きく成長できました。一生忘れない経験をさせていただき、本当にありがとうございました。

☆よくある質問

Q.今回のハッカソンに出場するための能力の目安はありますか?
A.未経験者大歓迎です。過去の勉強会のアーカイブ動画や今後の勉強会に参加することで、今回のハッカソン参加に必要十分な能力が身につけられます。ハッカソン参加を勉強の良い契機として頂けると幸いです。文系の学生やIT初心者が参加することを希望しています。(2022年度企画の上位入賞者には文系の学生もいました。)

Q.勉強会のみの参加でも問題ないですか。勉強会やハッカソン参加が未確定でもSlackに参加しても良いですか。
A.問題ございません。興味関心が少しでもあればSlackに御参加ください。

Q.ビジネス面の興味関心が強い人間でも参加できますか。
A.ハッカソンのテーマは、エンジニア的な視点から興味を持っている方だけではなく、ビジネス面から興味関心を持っている方など、幅広く参加して頂けるものを用意いたします。是非、御参加ください。

Q.学部や専攻に制限はありますか?
A. 文系/理系を問わず東京大学の学部生・修士課程の学生であればどなたでも参加できます。

Q.ハッカソンの上位入賞者特典の海外現地インターンに費用はかかりますか。
A.航空券や宿泊費について、皆さまの負担はございません。ビザ代金や大学が加入を求める保険代、任意のワクチン接種等は御自身での負担となります。

2023年度企画(プレイベント)【終了】

「教育の在り方をアップデート!ChatGPT活用アイデアソン」
ChatGPTの性能を最大限に引き出し、人の心を動かすサービス・アイデアを考えよう!

ChatGPTを活用し、教育領域におけるビジネスとサービスの企画を行うアイデアソンを開催いたしました。「Axross Recipe for Biz」を活用して、実践的なAIコンテンツとChatGPTを組み合わせ、AIによる課題解決のアイデアとアプローチ方法の検討および企画を行い発表しました。
また、上位入賞となったチームは名古屋のスタートアップ支援拠点のStation AIの施設を訪れるとともに、
豊田工業大学で実施された学生起業家育成プログラム(STAPS)の最終ピッチを視察しました。

2022年度実施内容

集え 次世代のグローバル AI 人材!実社会のデータで AI 活用ハッカソン【終了】

2022年度はAI活用人材教育の一環として、ハッカソン(2023年2月~3月開催予定)と、それに向けたAI勉強会(2022年9月~)を開催しました。

◎3月15日(水)データ・ハッカソン閉会式を実施!!

※アーカイブ動画視聴には勉強会申込者に付与するAxross Recipe for Biz アカウントのログインが必要です。

【データ・ハッカソン参加者の声】

  • 「単に開発するだけでなく、自ら社会課題を見つけ、プロダクト・サービスを検討するというのは、これまでに経験したことがなく、非常にいい経験となりました」
  • 「AIのモデルを作るばかりのコンペではなく、今回のように実務で必要とされることを決めて、それに沿ってデータを集めて成果物を作ることを主体的に学べるコンペティションは非常に面白かった」
  • 「今回のデータハッカソンに出場して感じたことは、主に2点です。1点目は、周りの生徒も優秀だということです。具体的に申し上げますと、自分には到底思いつかないようなニーズに気づき、それに対する効果的なソリューションを用意していたことに感動しました。(中略)2点目は、自分の力不足です。先ほどの話とも重なりますが、ビジネスモデルの着想能力やプレゼン力、ディスカッション能力が足りないと感じました。(中略)このように自分の課題に気づく良いキッカケを与えてくれたと感じています。」
  • 「プログラミング初心者が、経験や自信を身につける上で良い機会であると感じました。」
  • 「AIやデータ分析には全く馴染みがなかったので、ビジネスの側面があったからこそ参加に踏み切ることができました。」

●2022年度AI勉強会アーカイブ

※アーカイブ動画視聴には勉強会申込者に付与するAxross Recipe for Bizアカウントのログインが必要です。
ログインをしていないブラウザでURLを開くとAxross RecipeのHPが開きますが、そのときはHP上でログインし、レシピ検索画面で該当の勉強会名を検索してください。「今すぐ学習を始める」をクリックすると動画が再生されます。

◎2021年度企画【Real Data Analysis Competition】

企画概要については、以下の募集要項をご参照ください。

【問い合わせ先】

東京大学 グローバル・インターンシップ・プログラム担当
UTokyo Global Internship Program(UGIP)
〒113-8654 東京都文京区本郷7-3-1
東京大学 社会連携部内
E-mail: global-internship.adm@gs.mail.u-tokyo.ac.jp
電話:03-5841-2541
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