総長航海日誌
— UTokyo President’s Log

茨城県東海村にある大学院工学系研究科原子力専攻の施設を訪問し、施設を見学するとともにマネジメントレビューを実施しました。

マネジメントレビューは、法令等に基づき、原子力施設の適切な保安管理のため、品質マネジメントシステムを定期的に評価するものです。
実際に施設内を見学しながら、管理運営体制や今後の活動計画などをご説明いただきました。

東京大学は、今後も原子力施設を適切に保安管理するとともに、その品質マネジメントシステムの実効性に責任を持ってまいります。

環境・サステイナビリティ関連の活動に取り組む本学の学生団体UTokyo Sustainable Network（UTSN）が主催する「UTokyo Sustainability Talks 2023」に参加しました。

登壇者の皆さんから、グリーン・トランスフォーメーション（GX）の推進に関する興味深い取組みを伺いました。主体的に活動される皆さんのことを大変誇らしく思います。

その後の懇親会では、学生の皆さんから日頃の学生生活について話を伺い、楽しい語らいの時間を過ごしました。

金融庁と、金融市場及び金融行政に関する学術と実務の先端的知見を蓄積することを目的とする包括的連携協定を締結し、記者会見を行いました。

今回の協定は、東京大学と金融庁の間の初めての包括的連携協定となります。

金融庁の取り扱う膨大かつ貴重な生きた市場データと、本学の文理の垣根を越えた学知とを相互に連携させた様々な取組みが円滑に実行できるようになります。
世界の公共性に奉仕する大学として、社会にもたらす効果と影響とを注意深く見極めながら、より良い未来社会の創造に貢献できるよう、金融庁と「問いをともに立てあい」取り組んでいきたいと考えています。

世界貿易機関(WTO)のNgozi Okonjo-Iweala事務局長を本郷キャンパスに迎えて開催された講演イベントに参加しました。

Ngozi Okonjo-Iweala事務局長からの基調講演の後、続いて行われたパネルディスカッションに登壇し、国際貿易の課題と可能性や大学の役割について、意見交換をしました。
参加した学部生・大学院生からは、分断とリスク分散、”Re-globalization”、グローバルコモンズ、安全保障など、今日の国際貿易に関係する様々なトピックに対する質問が寄せられ、活発な議論を行いました。

東京大学は、シカゴ大学とIBM、及びシカゴ大学とGoogle間で、量子技術の研究領域の発展に向けた協力関係を構築するパートナーシップに合意しました。G7サミット（広島）で日米の教育協力に関する覚書に署名がなされることに合わせて、この2つのパートナーシップに関する調印式を行いました。

Photo Credit: The White House

Photo Credit: The White House

英国Rishi Sunak首相の来日に際し開催された、日英ビジネスパートナーシップを祝うレセプションにご招待いただきました。

Sunak首相からは、本学とImperial College LondonがLetter of Intentを新たに締結したことに期待するお言葉をいただきました。

英国Rishi Sunak首相と一緒に来日中の首相夫人Akshata Murty氏を薬学系研究科にてお迎えし、「Women in STEM セッション」と題して本学博士課程の女子学生との懇談の場を設けました。

Murty氏からは、自身の研究分野を選んだきっかけに関する学生の話に耳を傾けられた後、フェムテック（Femtech）をご紹介いただくなどして、今後のキャリア形成に向けた激励の言葉をいただきました。学生たちはもちろん、私にとっても実り多い時間となりました。

Imperial College London（ICL）と、持続可能な社会の構築に寄与するクリーンテック・イノベーションの創出を促進していくため、Letter of Intent(LOI)を締結しました。これは、両機関がそれぞれ株式会社日立製作所（日立）と実施している気候変動対策やエネルギーシステムに関する産学協創関係に立脚しています。

LOIの署名式には、ICLからHugh Brady学長、また日立から東原敏昭取締役会長、西澤格執行役常務CTOにご参加いただいた他、英国政府からNatalie Blackアジア太平洋地域担当貿易委員にご参加いただき、今後の連携に対する期待のお言葉をいただきました。

G7科学技術大臣会合に出席のため来日されたフランスのSylvie Retailleau高等教育・研究大臣を生産技術研究所にてお迎えしました。
私自身、2007年から2014年にかけてLIMMS/CNRS-IIS (IRL※2820) 国際連携研究センターのCo-directorを務めるなど、フランスとは長い付き合いがあります。

学生・研究者の交流やフランスの様々な機関との連携など、幅広いテーマで懇談しました。

「ドキュメンタリー映画『Cyber Everything』上映会＆座談会～サイバー空間における人間の条件とは？～QWS ACADEMIA SPECIAL」に参加しました。
「Cyber Everything」は、最先端技術の発展によって大きく変化する「Cyber domain」が現代人の在り様に与える影響を探求しようとする作品です。

映画視聴後、制作者であるShimon Dotan氏（ニューヨーク大学教授）の他、Markus Gabriel氏（ボン大学教授）、Netaya Anbar氏（映画プロデューサー）、日比野克彦氏（東京藝術大学学長）、中島隆博氏（本学東洋文化研究所所長）とともに、「芸術とその社会的・哲学的意義」をめぐって議論を交わしました。

カリフォルニア州ロサンゼルスに本部を置くKavli財団を訪問しました。Kavli財団は人類のための科学の発展をビジョンとし、本学のKavli IPMU（カブリ数物連携宇宙研究機構）を含む世界20の研究所へ基金を拠出しています。

Cynthia M. Friend会長にお会いし、Diversity & Inclusionの取組みや、共同でのイベント開催の可能性など、様々なテーマで懇談しました。

米国カリフォルニア州の私立工科大学、California Institute of Technology (Caltech)を訪問し、各種施設を見学しました。

Thomas F. Rosenbaum学長にお会いし、Diversity & Inclusionや学術振興の取組みなど、様々なテーマで懇談しました。

ProvostのDavid Tirrell教授や学内の各研究所センター長の先生方にもお会いし、コロナ禍が大学生の学びに与えた影響や、サステナビリティの取組みなどのテーマで懇談しました。

米国マサチューセッツ州ボストン市の私立大学、Northeastern大学のInterdisciplinary Science and Engineering Complexを訪問し、生命科学系やロボット系、情報通信系など様々な研究室を見学しました。

Northeastern大学のJoseph E. Aoun学長にお会いし、気候変動問題の解決へ向けた国際連携の可能性をテーマに懇談しました。

東京圏におけるバイオ産業の産学官ネットワークであるGreater Tokyo Biocommunity (GTB)、東京医科歯科大学、東大IPC、東京大学が主催するワークショップにて、本学における産学協創とスタートアップ支援の取組をテーマに講演を行いました。

講演後には、CICの創業者であるTimothy Rowe氏と、本学のD&I推進の取組から私が学生時代から親しんでいるギターの話まで、様々なテーマで対談を行いました。

マサチューセッツ工科大学（MIT）の第18代学長、Sally Kornbluth学長の就任式典に参加しました。

就任式典に先立って、本学のアカデミックガウンを羽織り、招待された世界各国の学長達と共にマーチングイベントにも参加しました。

後日改めて Kornbluth学長と面談を行い、MITと東京大学の今後の新しい連携の可能性などについて議論しました。