東京大学学術成果刊行助成 (東京大学而立賞) に採択された著作を著者自らが語る広場
道徳的知識への懐疑
いかにして善悪の知識はえられるのか。林檎が我々の神経系に作用して生じるという、巧妙な説明を捨てるとと...
音楽のなかの典礼
まず、本書のタイトルを見てください。『典礼のなかの音楽』、ではなく『音楽のなかの典礼』です。本書はカ...
オープン・エデュケー...
本書は、1960年代から1990年代のアメリカ合衆国において「オープン・エデュケーション」と呼ばれる...
日本古代財務行政の研...
本書は、古代日本の財政業務の具体像、およびそれらを形作っていた租税の性格がいかなるものだったかを考察...
大学職員人事異動制度...
「ひとつの分野を極める」という言葉を聞くと、どのような印象を抱くでしょうか。何となくいい印象を抱いた...
チベットにおける刹那...
仏教には、すべてのものは常に変化しており、固定された姿で持続するものは存在しないという教えがある。こ...
学校運営と父母参加
公教育において「親」(保護者) はどういう位置を占めるのであろうか。親は、学習指導要領に沿って各学校...
首都の議会
東京の議会のはじまりを描く、それを通じて議会内外の人々が生きた時代の転換期をのぞきこむ、ということを...
国語教育と英語教育を...
2020年から実施されている新学習指導要領では「国語教育と英語教育の連携」が推奨されている。この状況...
蘇軾詩論
本書は、中国北宋の士大夫蘇軾 [そしょく] (1037-1101) の詩文にみられる独自の反復性――...
旧石器狩猟採集民の環...
本書の目的は人類の活動痕跡である考古学的資料と、古環境変遷や地形発達史などの自然環境に関する資料を総...
描かれた「故郷」
本書は、日本帝国が植民地台湾 (一八九五~一九四五) に導入した「美術」の制度と概念を検討することに...
戦後日本の教員採用
「教員採用試験の倍率が低下している」というニュースを目にしたことはありませんか。国や地方自治体は「教...
SSA
年末に帰省した際、実家の家族に校正作業中であった本書の内容について説明を求められた。建築関係者でもな...
子ども福祉施設と教育...
福祉施設で暮らす子どもたちに対する教育に関する思想は、社会状況と関わりながらどのように展開されたか。...
シュッツの社会科学認...
本書はアルフレート・シュッツ (Alfred Schütz) の社会理論と認識論を体系的に...
新冷戦・新デタントと...
1980年代は、東西冷戦のデタントが終わりを告げ、新冷戦が数年間続いた後、冷戦終結が宣言されるなど、...
「人間ではないもの」...
本書の構想は、戦前一九二〇年代頃と、現代の奇妙な繋がりを感じたことに端を発している。一九八〇年代に東...
ジョージア近代文学の...
近年、ジョージア (グルジア) への注目が徐々に高まってきている。とはいえ、ジョージアがどこにあるか...
アンドレ・ジッドとキ...
「悪」とは何だろうか。私たちはとかく社会の常識や慣習に則って、「これは良い」「これは悪い」と判断しが...
過失相殺の原理と社会
日本民法722条2項は「被害者に過失があったときは、裁判所は、これを考慮して、損害賠償の額を定めるこ...
ハイデッガーの超越論...
ドイツの哲学者マルティン・ハイデッガーは1927年に著書『存在と時間』を公刊したが、この著作は二分冊...